香港に来て実感するのは、金融機関の利便性の高さだ。
…他の国は知らないが、日本が不便すぎるのかもしれない。
例えばATMにおける「振り込み手数料」「引き出し手数料」「時間外手数料」…なんでそんなに手数料を取る??
少なくとも私の知る狭い世界の中で、上記のものは取られない。
では、香港で手数料を取られるのは、銀行カードの発行・維持手数料($50-/年くらい)と、口座維持費。
あとは有人カウンターでの処理。
口座維持費は$5,000-(7-8万円分)も入れておけばよいので、その位なら賄える。
そして利子がちゃんとつく。
引き出しが出来るATMは無数にあり、手数料なんてそんなけちなものは取られない。そして24時間OPEN。
と、数々利点があって、時々発見があるのだけれど、今日の発見。
銀行には大きく分けて2つの系列があり、系列が違うと振込みも引き出しも出来ない。
手数料を取られない代わりに、全く接点がないのだ。
ATMから振込ができずに困っていたところ(有人の窓口で支払うと$30-の手数料がかかるそうだ)
友人に“PPS”というものを教えてもらった。
しかしかなり怪しい。端末はコンビニなどに無造作に置いてあるのだが、その機械に並んでいる人を見たことがない。
イヤだなあと思ってなんとなく渋っていたのだけど、同僚もPPSを使っていることが判明。
…日本人が使っていて、今まで問題がないのなら、まぁいいか。
さて、PPSの前に、EPSから。
日本のデビットカードのようなシステムだが、普及率は日本よりは高い。
高額商品($100-を超えるとなんとなく高額だと思う)の取り扱いをするお店、教育機関(学費はやはり高額だ)、スーパーマーケット、
コンビニ(請求書支払いが出来るので、ここも高額を扱う)には概ねEPSの表示がある。
使い方は簡単、銀行カードをレジで出して、パスワードを入れるだけ。
すると銀行口座から引き落とされる仕組み。
そしてPPS。
事前に銀行の情報を登録しておいて、Webか電話から支払うもの。
EPSは毎回銀行カードを確認するが、その手間がない。
ただし、請求書などの番号を登録しておく必要がある。
というわけで、やってみた。
■登録
コンビニの端末にて。
中文か英語を選択・・・迷わず、英語。
銀行カードの読み取り、暗証番号の入力。
インターネットパスワードの入力(8桁)と、
携帯電話番号/パスワード(5桁)の入力。
びろびろーとレシートが出てきて、それだけで完了。
全てテンキー入力。物の数分で登録できた。
■Webでの支払
ちょうど請求書が来ているのでやってみた。
まずは、請求書情報の入力。
クレジットカードの番号や、顧客番号などを登録しておく。
そして支払。
登録して請求書を選んで、金額を入れて、支払日を選択したら出来上がり
(もちろん支払期限ちょっと前に設定)。
ATMまで請求書を持って行って、支払をする、という手間は省ける。
手続き時間は同じくらいだけど、もうカード番号などを振り込む必要はない。
携帯電話での振り込みはまだ試していないけれど、Webで充分なのできっとトライしないだろう。
思ったより簡単で、なかなか気分が良かった。
家にいてお金の支払いが全部済む、というのはきっと楽なことなのだろう。