シティサークル、という無料トラムに乗り込み王立博覧会ビルに向かう。
木造で、ぐるぐるシティの周りを廻っているのだが、観光案内(主に行き方。降りたら左側、とか)が常に流れ、駅名も言ってくれるので英語さえ分かれば使いやすいと思う。
今度メルボルンに行くなら、切符は買わずにこのシティサークルだけで観光しても充分。
ただし運行時間は10-18時、と短め。
王立博覧会ビルは右側です、という車内アナウンスが聞こえる。
私を含め数名が降りる。
王立博覧会ビル前の公園も含め世界遺産指定をされているとのこと。
こちら世界遺産。詳細はこちら(wiki、もしくは公式サイト)
ゆっくり歩きたいところだけど、14時からの1日1回開催、所要時間1時間の館内ツアーに参加したいのでちょっと急ぐ。
正面(だと思う)から写真をぱちり。
扉は閉ざされている。
とりあえず時計回りに外周を廻る。
裏側に廻るとメルボルンミュージアムがあり、こちらは大盛況。
王立博覧会ビルは人気が全くない。
左側、裏側共に扉はあるが、どこも開いていない。
最後の望みで右側に行くが、やっぱり開いていない。
唯一扉に張り紙があり「用事がある人は電話して」とだけかいてある。
この時点で14時。
電話する気も起きず、外観を見たから良いか、とあきらめることにした。
が。が。が。
公式サイト、実は出発前には見ていなかったのだが、今発見した。
Guided tours
Regular guided tours of this magnificent building are available on most days at 2pm. All tours depart from the adjacent Melbourne Museum and bookings are essential.
ミュージアムに行っていれば、もしかしたら内部見学できたのかもxxx。
というわけで思いのほか時間が空いてしまった。
次の日に行こうかと思っていたクイーンビクトリアマーケットを見に行くことにし、シティサークルに乗ってフラッグスタッフ公園へ。
公園の街、と言われるメルボルン、大きな公園が街の真ん中にもあり、芝生には昼寝する人がどこでも見られる。
公園を一回りしながら歩く。
花がきれい。
そうこうしているうちにやっと陽が出てきて明るくなった。
通りを渡ってクイーンビクトリアマーケット。
西側から入ると、大きなテントに整然と店が並ぶ。
いかがわしくない女人街、といったところ。
おみやげ物(アクセサリー、コアラ人形、Tシャツ、お菓子屋、アボリジニ風小物…)、洋服屋、スニーカー屋、子供ドレス屋、革製品屋、内側起毛ブーツ屋…。
抜けたところは園芸、通りを渡ると青果が続き、左に曲がると精肉/鮮魚(カンガルー肉あります、ののぼりがある店は全品売り切れていた)、加工食品、温かいパンやパイ、飲み物などのコーナー。
おおむね、生活に必要なものは何でもある。
何も買わなかったものの、ここの苺が見て廻った中では一番安かったかな。
南下し、朝はまだ閉まっていたセントラルメルボルンに立ち寄る。
何か食べようか、いやまだ胸いっぱい、など考えながらうろうろ。
大きなデパートなのでとりあえずくるくる廻ってみる。
4階から3階に降りるエスカレーターが停まっていて、夫婦二人が立ちすくんでいるところに遭遇。
何の気なしに見ていたら、奥さんの長いスカートの裏生地がエスカレーターに巻き込まれてしまい、そのために動くことも出来ず、エスカレーターも停まったままだし、係員も来ないし、とちょうど困った瞬間だったらしい。
次の瞬間、ご主人が奥さんのスカートを握ると思いっきり上へ引っ張る!
びびっ、とちょっと嫌な音がして、巻き込まれた黒い裏地のキレッパシがエスカレータに残り、夫婦は悠々と去っていき、後には停まったまま誰もケアしないエスカレータだけが残った。
さて次はどこに行くか。
やっぱり日曜日だし、にぎわっているだろうルナパークに行くことに決める。
16番トラムに乗ってことこと、温かい日差しを浴びながらうとうとしていると到着。
まずは海。
海岸は白い砂、青い海に晴れた空。カモメが飛んでなかなかいい景色。
ただし、風が強い。
カメラを置いて撮影。
髪がまきあげられた挙句、カメラが倒れそうになって慌てて駆け寄る私の姿が写真に残っている。
そしてルナパーク。入園無料。乗り物は1回AUD5-ほど。
トラムで貸しきりパーティーなども出来る、小さな遊園地。
この顔は、やっぱり印象に残る。
戻りは違うトラムで。
路線図を見ると96番の表示脇に「LightRail」とわざわざ表記がある。
ただその路線に乗りたいだけで96番を待つことしばし。
他のトラムは、車の通る道にレールが引かれているため、その気になれば車が線路の上を走ることが出来る(標識もトラムに道を譲れ、とか トラム線路の上を走るな、とか場所によって表示が違う)。
LightRail区間に入ると、完全に電車と同じ線路に変わる。
石がひかれ、枕木があり、駅はプラットフォームがある。
もちろん車は通れない。
コトコトと96番は走り、そのうち夕暮れとなり、カジノの脇を通り過ぎたりしながらサザンクロス駅到着。
取り急ぎ、ここでYHAにチェックイン。
鍵をもらって荷物を置く。
4人部屋のドミトリー。既に3人の先客は荷物を広げたまま外出している。
唯一空いていた手前の上段にシーツをかけ、荷物を置く。
部屋には2段ベッドがふたつ、オイルヒーターと小さな机。
風呂、トイレは廊下にある。
夜は飛行機の中だったのでずっとシャワーを浴びていない。
再出発前にシャワーに入り、すっきりしてから出発。
マフラーと手袋、ウィンドブレーカーも持つ。
夕方なのでそろそろお腹もすいたし、おしゃれスポット、開発中のドッグランドに行くことにした。
YHA前のトラムストップから48番で終点のドッグランドへ。
他にも何人か降りて行ったのだけど、カップルばかり。
ちょっと複雑な気分になりながら、ドッグランドの商店街に入ってみる。
が。
店内の電気が消えている。看板の電気も消えている。レストランの椅子は上がって掃除をしている。
まだ18時なのに! なんで!! 日曜の夜だから?
一回りしたものの、だれもいないし、店も開いてないし、風は寒いし。
またトラムに乗って戻ることに決める。
シティサークルがちょうどきたので乗ってみた。
セントラルメルボルン前で、今までの録音と違う生の声のアナウンスが流れる。
曰く「シティサークルの営業終了」。
このまま乗ることも出来るのだが、どこに向かうか分からないのでおとなしく降りる。
夜のセントラルメルボルン。・・・正確には、18:35。
通路として開いてはいるけれど、店はしまっているので明かりがほとんどない。
エスカレーターのキレッパシは取り除かれ、何もなかったように動いていた。
地下が駅なので、そのまま電車でサザンクロス駅まで行き、食事が出来るところを探すことにした。
が、駅構内も含め食事できそうな店が閉まっている。
きょろきょろしながら歩いて、みちみちレストランを見つけるもののどこもかしこも営業終了、もしくはお酒しか出さないようなところ。
結局フリンダースストリート駅前まで進んでしまった。
なんだか同じところを何度も通っている。
やっと買うことが出来た夕食。AUD10-
3種類のカレー、下にはご飯(てんこ盛りにされたので、減らしてくれ、と頼んで、何とか食べきれる量)、右の袋は見にくいけどナン。
スーパーで買ったAUD0.7-のお水と一緒に、YHAに戻って食事。
もぐもぐ食べているうちに部屋のメンバーも戻ってきた。
食べ終えて、歯磨きして、全員と挨拶だけしたところで就寝。
さすがに、眠い。