駅に着いた。
まだまだ早朝、通勤時間かな、どれだけの人がいるのだろう、とちょっと楽しみにしていたのだが、よくよく考えると日曜日。
閑散とした駅前を、住所だけを調べてきたユースホステル(YHA)目指して地図と標識を見つつ歩いてみる。
駅から歩いて10分ほど、すぐに見つかったYHAで聞いてみると、どの部屋も空いていると言う。
3人部屋、4人部屋、6人部屋、ツイン、ダブルなどなどから4人部屋の女性部屋をチョイス。
AUD31.5-/1泊(YHA会員割引10%あり。正規料金はAUD35-)
まだチェックインができないので、荷物を置いてもらって観光に出る。
とりあえず、交通機関に乗るためには切符を買わなければいけないのだが、街中トラム駅には券売機がない。
切符は商店でも売っている、という情報があったが、日曜の朝とあってほとんど開いていない。
せっかくなので観光らしきことをしてみる。
手前の流れが全くわからない川がヤラ川。
向こう側はサウスバンクと呼ばれる地域で、展望台などがあったり、写真右手のほうにはカジノがあったり、そんな場所。
…私は結局一度も足を踏み入れず、トラムでただ通り過ぎるだけの場所だったのでどんなところなのか良くわからない。
結局フリンダースストリート駅まで歩いていってみた。
ここでも困る。
歩き方には、日曜日専用の割引券があると書いてある。
しかし券売機にはその表示がない。
いくつか押してみたけれどどうやっても出来ないので、結局駅員さんが現れるのをちょっと待って、窓口で購入。
SUNDAY SAVER AUD3.1-。これで一日乗り放題は嬉しい金額。
<ちなみに昨年版の地球の歩き方にはAUD2.9-とある。
この調子で、買うもの、行く場所、調べていった金額よりほとんどが値上がりしていた。>
ZONE1-2、どこへでも行けるということはかなり遠くまでいける、ということ。
最終的に、メルボルンではZONE2には足を踏み入れずに終わった。
トラムの駅が目の前にあるのでとりあえず乗ってみようと思う。
…が、かなりしばらく待って乗った挙句、乗っているうちに気づく。
行こうと思う場所、ことごとくまだ開店/開園前。
一番早く開くのはどこだ、と探したところ、サウス・ヤラのジャムファクトリーだという事が分かった。
そのまま逆方向のトラムに乗ってフリンダースストリート駅に戻り、2駅電車に乗ってサウス・ヤラへ。
サウス・ヤラ。
表通りにはおしゃれなブティック、こじゃれた商店(もちろんまだ開いていない)や教会。
1本内側に入ると高級住宅街。
そんなところにジャムファクトリーはある。
かつてジャム工場だった建物をそのまま映画館もあるショッピングモールに改装したもの。
…とはいっても、建物自体は開いていたが、中の商店はまだ開いていない。
とこ ろで、夜中に半端に食べた機内食以外に何も口にしていない私。
かなり飢えてきた。
機内食のカップケーキは持って来るべきだった。
外は雨が降り出した。
ジャムファクトリー中央部にもちょっとしたフードコートがあるが、ちょっと気が進まず…結局入ったのはLOVELY!という名のパンケーキ屋さん。
一番の理由は、無線LAN利用可だったから。
ぱっと見た目、それほどの量ではない。
事実周りの人はパンケーキをもう1枚追加したり、デザートをオーダーしたり、トッピング増量したり。
しかし。
これが、無闇にお腹に溜まるんだわ…。
特に目玉焼き2つっていうのがまたしんどい。
パンケーキの上にこんもり乗っているホイップバターもまたこってり。
自家製ハッシュドポテトは油がしみて超ハイカロリー。
どうにか食べ終えたけれど、本気で気分が悪くなり、ゆっくりメールなどしながら気分を落ち着かせる。
長居して、目の前のチャペルストリートを歩いて南下。
プラーンマーケット、というメルボルン一歴史のある市場とやらに行ってみることにした。
香港の街市を見慣れているためか、古いと言われるこのマーケット(もちろん改装済)もぴかぴかきれいに見える。
加工食材コーナー(チーズ、ハム、オリーブペースト、ディップ等々)を過ぎると青果コーナー、そして肉魚コーナー、と別れていて、おのおの照明、内装、温度が違うような気がする(とりあえず私には肌寒い感じ)。
見ているとお店の人が声をかけてくる。
今回は何も買えない(料理も出来ないし、後1週間冷蔵庫がつかえない可能性もあるし)ので、全部無視してぐるりと廻るにとどめる。
一通り見回ったので、次に行く場所を検討。
ルナパークなら79番トラムで1本、と分かり停留所で待つこと20分。
後5分で来る、と書いてあるのに一向に来ない。
とりあえず78番に乗って79番との分かれ目の停留所まで進んでみる。
降りたところで待つことしばし。
しかしトラムの線路は1本。そこに78番と79番の2系統が走っているのに、上り下りとも78番しか走っていない。
不思議だ。
…と、何かが私の頭にひらめいた。
時刻表には 9,10,11,12,1,2,3…と時間が左側に書いてあり、到着時刻の分数が各時間ごとに行儀よく並んでいる。
日本のバスなどと同じく、停留所ごとの到着予定時刻が記載されているのだ。
79番は営業時間が短いようだ。夕方には運行が終わる。
が。気づいた。
「1」の隣に「AM」と記載がある。
夜しか走ってないんだ!
というわけで79番は半日待たないと来ないことが判明。
そしてもう一つ気づいた。
サウス・ヤラに着いたときにあまりに寒くて巻いていたストール。
ナイ。ドコイッタ。パンケーキ屋?
ジャムファクトリーに一旦戻ってみることにし、78番逆方向に乗り込む。
パンケーキ屋まで戻って店長さんに聞いてみるも、だれもそんなもの拾ってないよ、という答え。
一応探してもらったし、自分でも座っていた席を見たけれどやっぱりない。
トイレも探して、やっぱりない。
結論:マーケットで落としたに違いない。
売り子達の声にまぎれて、誰かが声をかけてくれていたのかもしれないけれど完全無視を決め込んでいたので向こうも無視したのかも。
そんなわけでトルコ土産/防寒具を一つ失う。
だいぶ戻ってしまったので、一旦市内に戻ってみることに。
コモセンターまで北上、8番トラムに乗ってフリンダーストリート駅まで戻る。
ビクトリアンアーツセンター辺りをぶらぶら見て周り、ビジターセンターへ。
地図をもらったり、おみやげ物を見たり。
かなり広いし、無料の配布資料も充実しているし、スタッフもたくさんいる。
気づけば13時を廻っている。