東南アジア縦断旅行 08Oct シンガポール

午前中の仕事を終え、CX735便で一路シンガポールへ。
日本に行くのと大体同じ、3時間45分かかる。
赤道直下の国、シンガポール。
10月でも暑い。・・・でも一年で一番涼しいのが10-11月なのだとか。
住むのはちょっとしんどい。もとい、スーツを着て毎日仕事に行くのであれば、かなりしんどい。

空港からはタクシーでKさん宅へ。道の名前とマンションの名前を言っただけで連れて行ってくれた($18-ほど)。

玄関ロビーでKさんが待っていてくれて(ロビーといっても屋根があるだけで風が吹き抜けるだけ、空調はない。暑いのに申し訳ない!)、さっそくお家へ。
広い!! 
香港の我が家の3倍のスペース、ベッドルームは3つ、バストイレも2つ、メイド部屋もあり。
Kさんのご主人のお友達カップルも年明けまで宿泊中とのことで最大5人いたのだが、全く窮屈さを感じない。
香港の我が家は3人でもぎゅーぎゅーなのに…。
ベッドルームとして、1部屋丸々お借りしてしまった。
素敵な部屋、素敵インテリア、素敵ビュー♪ (写真は滞在中のものすべてまとめてアルバム化)

もう夕食の時間。オーチャードOrchardへ繰り出す。マンションは海辺の素敵な場所にあるのだけれど、駅まで都合1km以上歩かなければいけない(と翌日朝判明)。そんなこともあり、移動はほとんどタクシーなのだとか。私もずっと便乗して俄かリッチマダム気分。

大通りをふらふら歩くとすぐ次のSummerset駅。

地元らしいものを、という私の希望で近くのホーカーズへ。海南鶏飯($4-)、海南咖[口厘]鶏麺($5-)、ライムジュース($2-)をオーダー。
お店の横で串焼きにしている鶏の足も気になったけど、3食とってすべて鶏、というのもちょっとどうかと思ったので我慢。

食後はOrchard側へ戻ってCuppageTERRACEを覗いて…その隣の小さなお店の糖水が気になり、これまたオーダー。
シンガポールは高い、というイメージがあったのだけど、少なくとも一般的なものを食べる限りは香港より安い。

お家に戻り、みんなでおしゃべりし、就寝。

東南アジア縦断旅行 09Oct シンガポール

土曜日。都合よくKさんも仕事がお休みだったので丸一日観光に付き合ってもらう。

まずは朝食。駅前にホーカーがあるそうなので、そこまで歩いてみる。
地図では直線距離500mほどなのだが、セキュリティの関係からか、かなり大回りをしないと表通りまで出られない。
30分ほどゆっくり歩いてやっと到着。
あんまり朝からヘビーなものは、ちょっと、ということで「水粿」($5-)という食べ物を頼んでみる。イメージはマレーシアのクエに似ている感じ。あとはキャロットジュース(何も入っていない、にんじんだけの味だと思う。甘く、なんとなくしょっぱい $2-)

量が少なめに見えるけれど、お餅なのでどっしりお腹にたまったところで、セントーサ島へ出発。

MRTでHarbourFrontまで移動し、VivoCityの上の方の階(3階だったか、4階だったか)から出ているモノレールに乗って島へ。
ビーチステーションまで乗って、まずはビーチを歩いてみる。
さえぎる物がない場所は本当に直射日光でしんどいけど、南国に来た!!感満点。
随分歩いた気がしたけれど、戻りを考えるとたいした距離ではなかったらしい。
沖には貨物船がたくさん浮かんでいて、よく見ればあまりバカンス気分にはなれないのだけど、人工とはいえ白い砂浜、強烈な太陽。う~ん、南国。

アトラクションのLugeも、思いのほかスピードが出て楽しい! 個人的には子供用のヘルメットがぴったりだったのが若干ショック。そして途中の写真なんて撮ってる余裕が全くなかったのも残念~。
父マーライオンは結構大きくて、かなり厳つい顔で、確かに目からビームが出そう…。

さすがに暑くて、涼みに入ったTheCoffeeBeanでラテをオーダー。巨大なグラスに熱いラテ。おいしかったけど、かなりずっしりお腹にたまった。ユニバーサルスタジオの前まで行ったり、カジノの前まで行ったり、ウィンドウショッピングを楽しんだり、とふらふらしてからラッフルズへ。

ラッフルズホテル。
Kさんのご主人Dさんも一緒にアフタヌーンティー。
15:30-17:30、食べ放題バイキング形式。お茶かコーヒーを入れてくれて一人$55-+サ+税、一律料金。ハープ生演奏や、お誕生日ソング提供(2組いたようで、給仕さんがテーブルを取り囲んで歌ってあげていた。1人で来ていた男性もいたなぁ)などもあり。
Kさんが予約していてくれたからすんなり入れたものの、知らずに来ていたら入り口すら分からず(ホテルフロントの横の入

り口かと思ったら、外回廊に面したところに専用入り口がある。皆さん15:00くらいから並んでいる様子xxx)、確実に食べ逃していたと思われる。10年前も食べ損ねているので「またシンガポールに行かなきゃ」と思っていたのだ。
充分に存分に堪能し、おかげで夕食は食べられなくなったのだけど、とにかくたっぷり楽しんで、腹ごなしがてら歩いてEspranade方面へ。

のんびり歩き、Espranade、そしてマーライオン(海に向いているのが母、道を向いているのが子、と呼ばれているとのこと。後から聞いたら、一番最初に作られたのが「子」だったそうな。身長は…私と変わらないくらいかな)を見、ついでに会社の場所も確認し、さらに歩いて海辺の埋立地にできたホテル兼カジノ兼展望台兼ショッピングモール、へ(写真の中に、3つのビル、その上に船が乗っかっている建物があるのだけど、それ。ビルがホテル、地下がカジノ、船が展望台、ショッピングモールはカジノの上と周辺)。
まずは展望台を目指す、が、チケット売り場は地下。売り場に下りていくエスカレータ前で閉ざされた扉、その外で外気の熱気の中伸びる長蛇の列。入場制限をしているのか動く気配なし(5分以上いたのだけど、一人も降りていけなかった)。というわけで、私が超・早々にギブアップ。先の見えない列には並びたくない~。
その後カジノに立ち寄って、帰宅。おうちのワインをたっぷりいただいて就寝。

10年前のシンガポールでやり残した、セントーサ島、ラッフルズのアフタヌーンティー、そして水が出るマーライオン(ちょうど修繕中だった)、加えて新スポットカジノ。全部連れて行ってもらえたのでかなり満喫、シンガポールはしばらく行かなくてもいいな(笑)

東南アジア縦断旅行 10Oct シンガポール-…

お手伝いさんが掃除に来る、という8時までに準備を済ませ、Kさんにお別れを言って出発。

バスに乗ってMRT駅へ、Bugisまで移動。下調べしたところによると、駅から5分ほどの場所にジョホールバル(JohorBahru)行きバスターミナルがあるとのこと。しかし駅前は工事中。よく分からないままに、とりあえず進んでいくとビルの中にホーカーがあった。朝食はここでいただく。カヤトースト、半熟卵、コーヒーで$2-。相変わらず安い。
食事をして、とりあえず道に戻り進む。目印の建物があったので、少し進むとお寺とインド式のお寺があるとの看板。せっかくなので観光も、と見に行く。朝早いのに、日曜だからか縁日並の人だかり。他人の信仰心は見ていて清清しい。朝からいい気分になって、さらに進む、が…ない。
私は歩くのが早いので、少なくとも10分歩いた時点で気づけば良かったのだが、行けども行けども目印になる道が出てこない。通行人に聞いても、そんなバスターミナルは知らない、とのこと。はて困った。とりあえず、なんとなく戻ってみる、とかなり異国風の町並みに。道行く人も浅黒い人が増え、どうやらアラブ人街に入ったらしい。道行くアラブのおじさんに再度聞いて、やっとバスターミナル到着。食べ終わってからバスターミナルまで30分も彷徨っていた…。
ともあれ、$2.4-の切符を買いバスに乗り込むとまもなく出発。シンガポール内は渋滞もなくすいすい進み、出国もかなり簡単に終了。トイレに行ってから再度バスに乗りこみ、国境を越えるコーズウェイという橋を渡る。バスの車窓からはシンガポールとマレーシア、二つの国が見えるもののイミグレの間はこの間は写真禁止のため残念ながら全く写真なし。
橋の中間地点あたりから渋滞が始まり、マレーシアに到着してからも延々つながる渋滞。イミグレは以前は橋を越えたところにあったそうだが、現在は鉄道ジョホールバル中央駅に直結している。バスはイミグレの建物に入ってから停まり、人は長いエスカレータで入国階へ登り、入国カードを書いてから係員窓口に並ぶ。マレーシアパスポート、とは書いてあるものの外国人向けがどこか分からないので聞くとどこに並んでもいいとのこと。
ちなみにエスカレータを登って左に広がる空間の先に係員のいるゲートが並んでいる。カードは登って後ろ(係員の対面)のカウンターにある。私は思いっきり係員のほうまで行ってしばらく並んでからカードの存在に気づいた。すっかり時間のロス。またここのカード記入カウンターにはペンがあるはずなのだが、鎖しか残っていないので(誰があんなもの持って帰るんだろう?)ボールペン持参がお薦め。後ろで中国人団体が私のペンを狙っていたので、書き終えた途端にかばんにしまってさっさと歩くことにした。
なおこちらの入国は、今までで初めて「なぜ名前を変えた?」という質問をされた。結婚したからだよ、と言ったら係員は自分の世界にこもり、何かえらい勢いで書き始めた。どうも当たった係員が癖のある人だったようで、前に並んでいた人も全員ものすごく時間がかかったのだ。廻りも長蛇の列だし、仕方ない、と待っていたのだけどこれも失敗だったなあ。
入国後、バスに再度乗る人(後で私も行くけど、Larkinというバスターミナルに行くことも出来る。シンガポールからのチケットを見せれば無料で乗れる)とそのまま市内に入る人とで進路がわかれ、イミグレの大きな建物を結構歩いたところが鉄道駅。なお、実測でBugisのバスターミナルからイミグレの建物と鉄道駅の間まで、1時間10分。近いのだけど、若干かかる。ま、我が家からシンセンもだいたいそんなもの。

東南アジア縦断旅行 10Oct …-ジョホールバル-…

さぁ、ずっと気になっていたジョホールバル。まずは鉄道駅内の両替所でSGDをMYRに両替。この日の宿が現金決済のみなので、ちょっと多めに両替をした。結局足りなくなってあとでさらに両替したのだけど。
相変わらず大変暑い。まずは駅前の大きなショッピングモール(CitySquare。駅と直結)を通り抜け、Larkin行きのバスの場所を確認し、早速観光へ。私が見たかったのはモスク。その隣には博物館があるということなので、その二つが見れれば満足。

ちなみに今回の旅行の下調べ、一応参考にしたのはこちら。政府観光局/ジョホールバル

マレーの人は人懐こい。地図を見たり立ち止まったりすると、するすると誰かしら寄ってくる。
…めんどくさい、のでゆっくりだけど確実に歩く。道のところどころには観光案内的な地図もおいてある。こちらは詳細が出ているし、結構分かりやすいので自分で地図を持たなくても問題ないと思う。

バス停から少々南下したところを適当に右折したら、ちょうど「スルタン・イブラヒム・ビルディング」前だった。見学の事前許可などもちろん取ってないし、日曜日だし、どちらにしても門の外から見つめて、見物終了。

モスクの写真などばしゃばしゃ撮って、海に一番近い歩道へ。ちょっとコロニアルなHighCourtの写真を撮っていたところ、じいさんに声をかけられた。
彼曰く、道を渡ったところのショッピングモールは廃墟だ、博物館はお休みだ、だから向こうに行く必要はない。○○の王宮を見に行くといい。タクシーで行くのがいい、車を止めてあげよう 
…ちょっと待てー! 頼んでないよ。お休みだとしても私は建物を見るのも目的のひとつだし、その向こうのモスクも見たいから歩いていくよ。
しつこかったけど、暑くてめんどくさくなったので「Anyway, thank you. Bye!」とだけ言って、じいさんを残して進む。

なお、本当に博物館(イスタナ・ブサール スルタン・アブ・パカール・ロイヤル・ミュージアム)はお休みだった様子(昼休みだったのか…? 日曜日はお休みなのか、もしかしたら祝日だったのか、ま、分からないけど)。
結構広い公園を横断し、日本庭園的なところでマレーシア美女(?)の撮影している真ん前を突っ切り、動物園の横の通路を歩いていると、今度はおじさんに声をかけられる。どこにいく、と聞くのでモスクに行くよ、というと遠いと言う。実は動物園を横切るととっても近いのだが、入り口はモスク側にしかないのでどうやっても迂回する以外ない。
ま、とにかく歩くよ、と進むと、僕の車に乗っけてあげるよ、という。…あー面倒。「Anyway, thank you. Bye!」というわけでまたそのまま進む。
しばらくすると後ろからバイクに乗ったおじさんが私を抜かしていく。こちらは動物園を柵の隙間から覗き見しているのだが、通りすがりに一応目礼くらいはしておく。するとおじさん、閉鎖されている門の前でタバコを吸って休憩していた。例によって、どこに行く?との由、モスクだよ、というと、門の鍵を開けて通してくれた。「Thank you very much!」やっと心からありがとうを行って、モスクへ。ちなみに駅前からモスクまで、概ね1時間ほどかけて途中休憩しつつゆっくり歩いた。

モスク「スルタン・アブ・パカール・モスク」。一応暑い中とはいえ長ズボンをはき、頭はスカーフで巻き、とりあえず敬意を払って進んでいくと敷地は何の問題もなく入れてくれた。入場できる、と資料にはあったのだけど、信者以外の内部立ち入りお断り、との立て札が出ているので私は外側だけをぐるりと廻ることに。
入り口の裏側には国旗が掲揚され、こちら側が正面なのかもしれない。シンガポール+海が見え、風も吹いてなかなかの景色。しばらく風に吹かれて木陰で涼む。

そのまま大南地まで坂を下るとバス停があり、ちょうど来たバスに飛び乗って(MYR1-)バス停まで戻る。このバスの中でも隣に座ったあんちゃんになんやかんや声をかけられる。うざすぎる。

バス停沿いのオープンエアの店で食事をしようかと思ったものの、あまりの暑さにがんばる気力も出ず、CitySquare内のこぎれいなレストランで食事。よく分からないけど辛い麺と、辛い味噌と、アイスティーでMYR10-ほど。wifiがつながったので、少々関係者と連絡など取ってみる。
お腹も満足し、体の火照りも概ね取れたところで再度外へ出、バス停でバスを待つ。が、Larkin、と書いてある場所には待てどもLarkin行きバスは来ない。仕方ないのでちょうど停まったバスの運転手さんにLarkinに行く?と聞いたら、ここじゃなくて一番向こうのバス停で待つんだよ、と教えてもらう。炎天下、正午過ぎ、荷物をしょいなおしててくてく歩く。たいした距離ではないのだけど、なんだかとっても遠かったような気がする。
“一番向こう”のバス停でもしばらく待ったが来ないので、停まったバスの運ちゃんに聞いてみると、ここでもうちょっと待ちな、とのこと。1-2分後、運ちゃんが何事か騒ぎ出したので見てみると、バス停よりもさらに先にLarkin行きが停車したので向こうに行ったぞ、と教えてくれていたのだった。ありがとう、運ちゃん。
LarkinまではMYR1.7-なのだが、この運転手はおつりもレシートも出さない主義。一緒に乗った全員がMYR2-を支払ったのだが、誰一人何も受け取れなかった(尚、ほかのバスは全てレシートを受け取った)。
かなり乱暴な運転の末、なんだか大きなバスターミナルに到着。全員が降りるので一緒に降りると客引きがわらわらやってくる。無視して進めば特についてくるわけではない。
たくさん並んでいるチケット売り場を一生懸命見るが、マラッカ行きがない。今回のマラッカ行きで一番信用して見ていたサイト、Tony’s Netさんに「TransnationalとKKKLは信用できる」、とあったのを思い出して、Transnationalの客引きに聞いてみると、がっかりした顔で、あっちで買うんだよ、と指差してくれた。
中央のファーストフードや喫茶店を過ぎてから良く見ると、Malacca、の文字、そして13:00出発の表示。私がこの便を購入している間に次の15:30に表示が変更になった。そんなわけで大変乗り継ぎよく、1-2分の待ちでバスは出発。出発してターミナルを出たところでいきなり給油する、などなんとも微妙な感じではあるけれど、一人がけのシート(進行方向左は一人がけ、右は2人がけの横3人並びのゆったりシート)で熟睡しながら2時間半、特に何の問題もなく無事マラッカに到着。

東南アジア縦断旅行 10Oct …-マラッカ

マラッカにほかの都市からバスで来た場合、どうやらこのMelakaSentral以外には停まらないらしい。
無事到着したバスから降りるとタクシーの客引き。もちろん相手にせず、まずはビルの中へ。
バスで水は飲んでいたのだけど、少々熱中症になりかけていた様子。目に入った沙冰(シロップ+氷をミキサーで滑らかになるまで混ぜたもの。日本だとフラッペ、とか言うのかな)を衝動買い。思いっきり吸い込んでこめかみ、頭の後ろ、背中、腰までキーンと痛くなり誰にも言えないまま静かにもだえる。
痛みが引いてから、掲示を確認。多分「Domestic」の乗り場に行けばいいのだろう。ここでもたくさんのバスが止まる中、運ちゃんにチャイナタウンに行きたい、と言い「7番」のバス停から出る市バス(MYR1-)を教えてもらい、ものの10分ほどでオランダ広場到着。いきなり観光名所ど真ん中に停まったのでびっくり、荷物を持ったまま写真をとりまくり。落ち着いて、宿は近いのでいったん荷物を置こうじゃないか、と思い直す。もちろん川に出れば写真を撮り、建物があれば写真を撮り、ま、結局到着までずっと写真を撮ってたのだけど。

今回の宿、Cafe1511はヒーレンストリートのババニョニャヘリテージミュージアムの建物の一部を改造して作ったゲストハウス。部屋は4部屋(ツインが3室、シングルが1室)。ツインの2部屋はヒーレンストリートに面している。1階まで吹き抜け(屋根がない)のAirwellを2つ過ぎたところにシャワールーム兼トイレが3つある。Airwellの間には自由に使えるパソコンが2台、DVDと大画面テレビ、書籍棚、コーヒー&紅茶などゆっくり過ごす設備も整っている。部屋は清潔だし、朝食も冷房もついていて気分よく滞在できた。支配人夫妻もよく話をする人で、一人で旅行に来ている私を随分気にかけてくれた。なお彼らの住居はAirwellとシャワールームの隙間。そしてその上に屋根裏部屋のような部屋があるのだが、こちらは従業員(たぶん親族。彼らも良く働くし、すぐに顔を覚えてくれる)と子供の部屋。なお写真は時系列にまとめて掲載。

荷物を降ろし、とりあえず長ズボンを脱いで半ズボンに替えて、出発。
日曜日だけのジョンカーストリートの夜市、そして夕陽を見よう、というのがこの夕方から夜にかけてのプラン。

DSC01968

夕方も5時を回り、少しは涼しくなるのではと期待したがむわむわと暑い。オランダ広場の施設内見学はほとんど時間がないので持ち越しとして、丘をぐるりと回ってセントポール教会まで登ってみようと思う。オランダ人墓地を見、隣の道からファモサへ抜けようと思ったら頑丈なロックがかかって閉鎖。マラッカ王宮博物館に入館しないと通り抜け出来ないことが判明。では、とオランダ人墓地の横の階段を上っていくが、こちらも17時で閉鎖、との由。むむむ、仕方ないので再度オランダ広場に戻りスタダイスの横から王道コースでセントポール教会へ。観光客がたくさんいるなあ、と感心したのだが、やはりそれは日曜日だから。また訪れるのだが、普段はそれほどごみごみした感じはない。

ほとんど廃墟だが、私は割りと好き。壁には数百年前のレリーフなどが立てかけてあり、建物奥には昔ザビエルの遺体が安置されていたのだろう穴があった(フィリピン人らしき団体が熱心に祈り、お金を柵の隙間から落としていたのが印象的)。
夕暮れまでだいぶ時間がありそうなので、丘を降りてファモサの見物。これはかなりの人だかり。通り抜けて、向かい側のショッピングモールへ。地下街になっていて軽く冷房も入っているし、食事どころも服飾店もマッサージショップも、大きなチェーン店から個人商店まで色々。色々見ながら進むとカルフールに到着。アイスクリームを買って、ショッピングモールの上、芝生のグランドを見ながらかじる。いま一つおいしくない。

もうそろそろ夕暮れ、楽しみにしていた「夕陽を見に」再度セントポール教会の丘へ。周りの物売りが色々声をかけてきてうるさい中(中国語で返すと付きまとわれないことが判明)、じっと陽の沈むほうを見る。しかし地平線からかなりの厚さで雲が降りていて、結局夕陽が地平線に沈むシーンは見られず。物売りが後ろからSunset Finish、と叫ぶのを聞いてから、仕方なく丘を降り、オランダ広場を撮影したり、砲台跡を見たり、と名残惜しくうろついて橋に差し掛かったとき。いきなり視界が真っ赤に。

  
空が真っ赤に染まり、川面に移る赤。初めて見た! (そしてこの日しか見られなかった) 興奮して橋から見つめ、もっと近づきたくて川沿いに少し移動してみたり。とは言え海岸線までは800mほどあるので深追いせず、真っ赤な空を眺めていた。

イヤー、良いもの見た、というわけで今度は物欲の世界、ジョンカーストリートの夜市散策。
まずは腹ごしらえ、Popia(薄餅)MYR2-をオーダー。クレープ風の丸い皮にとにかく色々入れてくるくる巻いてくれる。中身は割りと地味目な感じだけどおいしい。喉が渇いてミカンジュースをオーダーMYR1.2- ただのミカンジュースではなく、話梅(梅を干して甘草などで味付けした黒い物体)を入れてつぶしてある。思いのほかおいしい。端まで行って、戻ってきて、オタオタMYR0.5-もかじってみる。バナナの皮に包まれて炭火焼されたカマボコ的なもの。しょうゆが欲しくなるけど、すごく少ないけど、これまたなかなかおいしい。

夜市はもちろん食べ物ばかりでなく、アクセサリー、インテリアショップ、服飾品などさまざま。折角なので会社の仲間へお土産でピアスを購入。

そんなこんなで2往復ほどうろうろして、充分見回り満足、ホテルに戻って就寝。

あ…この日はビールが飲みたかったなー。でも、コンビニもないし、アルコール飲料は「店飲み」以外売ってなかったんだよね…。

東南アジア縦断旅行 11Oct マラッカam

朝食は8:30からとのことだが、少々準備に手間取っているとのこと。朝食にはココナツと香辛料たっぷりのニョニャラクサをいただいた。以前テレビでも同じこといっているグルメ番組があったが、朝食にカレーだろうがステーキだろうが、特に問題なし。健常な胃は幸せだ。

さて食事の後は海洋博物館を見物。

船全体と隣の建物が博物館になっている。奴隷の運搬などのマネキンがちょっと嫌な感じ。建物のほうは昔の船の模型などに混じって海中の生物のポスターやら、自然保護についてポスターやら。緩い空調も入って、展示物も緩い感じでのんびり見て回る。

ガイドブックには斜め向かいの海軍博物館も同じチケットで入場できるとあったのだが、庭に回ると武器展示がとても多かったのでこちらはパス。

そのまま道沿いにぐるりと歩いて、また例によってカルフール。マラッカセントラルで飲んだ沙冰屋の系列店で同じようなドリンクをいただく。頭がぐらぐらするくらい気温も高く、湿度も高い。おまけに空は曇っていて、今日も夕陽は見えないような気がする。

ゆっくり飲み干してからファモサを再度見物。
人が少なくて良い感じ。
独立記念博物館は月曜休館との情報があったのでとりあえずパス。

すぐ横の「マラッカ王宮博物館」へ。
船の博物館もそうだったが、内部は土足厳禁のところが多く、靴は自分でビニールにいれて持って歩くのだ。資料を基に現代の人が作った、とのことだがかなり大きな木造建築で、中に入っても軋みが少なくそれなりに静かで良い感じ。入って展示を見ていたら太鼓の音が。何の音だろうと思っていたら急に雨が降り出したので、どうやら雷だったらしい。見物している30分ほどの間に雨は止んでくれた。

内部の展示は、とにかくマネキンがたくさんいるのだが、民族衣装、王宮の服飾品展示としてはかなりのもの。昔話の再現シーンはかなり分かりにくい。英語の解説を読んでも分からず、結局あとで日本語訳を探すことに。
何か決裁を仰いでいるらしいシーンの再現、王様の前にさまざまな国籍の人が正座ですわり、周りには裁判官、そして奴隷らしい人が取り囲む、というなかなか物々しいシーンも見所。簡単に言えば、このマネキンばっかりの博物館(ヒトは私以外に4人しか見学に来なかった)は結構気に入った。

博物館の庭も広く、池あり、樹あり、モニュメントあり。奥は小学校になっていて、なんとも穏やか。どうやら地元のヒトはこの庭の横に開けられた通路(昨日、入ろうとして入れなかった場所は正規の通路なので、それ以外にもうひとつ開いている)から自由に出入りしているらしい。博物館内に入らない限り、特段お金は要らない様子。

雨も上がったし、地図を見ると近くにフランシスコザビエル教会があることが分かる。折角なので行ってみた。

中は大変簡素だが(欧州の教会が華美なのかな、と最近思うようになってきた)清潔感がある。
正面入り口(閉鎖されているため、出入りは正面向かって左側から)外には、ザビエルと、ザビエルを日本にいざなった「やじろう」の像がある。
ひらがなの記載だったのでちょっと不思議に思ったら、この像を寄進したのが日本人だったのだとか。
ザビエルって割りと細身…。

 

インド人街を北上。お香のお店やサリーなどの洋品店などが、気にはなったものの持っていけない(この後の旅行が結構長丁場なので、リュックに入れると潰れててしまう)のでぐっと我慢。
そういえば手持ちのお金が少なくなってきたので、銀行にいってみると「両替だったら両替屋さんに行ってね」との由、ぽつんとあった両替屋で換金。

お金が手に入ってお腹がすいてきた。名物にxxxというけど、とにかく試してみないとそれはわからない。海南チキンとライスボール、そしてオレンジジュース+話梅をオーダー。(飲み物は、オーダーを聞きに来たおばちゃんにお勧めを聞いたら、ちょっと悩んだ挙句、リストの一番上にあるのを指差して酸っぱいよ、という勧められ方をした。それで頼んじゃう私もどうかと思う)

チキンはローストと茹でから選べる(値段は同じ)。ローストチキンの皮がしなしなで薄いことを除けば、しょうゆベースのたれも、チキンのさっぱりジューシー感も、私は大好き。骨がないのも気に入った。
そしてライスボール。おにぎりを想像したけど、うーん、べしょべしょのタイ米をまるめて、ぎゅっと握った挙句にぬらした手で表面の米粒がわからなくなるまでころころした、という感じ。
そしてそして、びっくりしたのがジュース。めっちゃうま!!!
オレンジ味が濃い。すごくさっぱり、でも濃厚。これだけ飲みにまた行きたい。

お店は 古城鶏飯粒。ジョンカーストリートにもあるけど、私が行ったのはルネッサンスホテルとなりのお店。お代もチキン+ボール+スープがMYR5.5- ジュースがMYR2-だったか、とにかく納得価格。

東南アジア縦断旅行 11Oct マラッカpm

腹八分になって歩き出す。
左手に専門病院が出てきた。覗いてみる。ついでにトイレも借りる。マレー女性らしくベールをかぶり、でも首から下は白衣の看護士さん(スカートは戒律で足が見えるものははけないので自然全員ズボン着用になる)を何人も見て、一人で興奮する。

病院の向かい側がセントピーター教会。
信者以外は、事前に見学の申請するように、との立て札がある。

…そんなわけで外部を一周し、遠くから奥のステンドグラスが見えるのを確認し、退散。

5分ほど歩いて「ビラセントーサ」。
こちらはマレーの人が集まって住んでいる場所とのこと。

きれいに整備され、お庭が花で満開の家もあり、車があるお家もある。かと思えば、小さな子供がたくさんはしゃいでいる、割と質素なお家もある。
一般公開しているお家もあると聞いたが、ちょっとお昼の休憩が長引いていたようで門が閉まっていた。ま、これはすんなりあきらめて…ふと振り向くとずっと気になっていた「マジェスティックホテル」が!!
行かねば。


勢いでフロントの扉を開けると、ベルボーイが今日はどうしたの?と聞く。
泊まっているふりをしてぐるっとまわって出ようかと思ったのだけど…。
見栄っ張りなことに「アフタヌーンティーができるって聞いたんだけど。早すぎかしら?」とか言ってみる。結構お腹いっぱいの癖に。値段も見てないくせに。まだ2時なのに。
すると一瞬考えたボーイさん
「大丈夫、準備できるよ。座って座って」
これがアフタヌーンティーのメニューだよ、と見せてもらうとかなりのボリューム。

思わずボーイさんを呼び止めて、ごめん、こんなに食べられないよ、というと
「じゃぁスコーンなんてどう? そうだね、後はケーキなんかどうかな、3つくらい?」
ちょっと待って、ケーキも1つでいいよ。

 

 

いやな顔ひとつせずに準備に行ってくれる。紅茶もキャメロンハイランドのBOH社の紅茶。バニラなんかどう、とお薦めしてもらう。ジャスミンの花などが入って、甘すぎずすっきりしておいしかった。
お茶の準備をしている間に、何泊泊まってるの?マラッカは初めて?などなんだかおなじみの質問。あれれ、まさこんなところ職務中に!?と思ったら「ぜひ次回はお友達や家族と泊まりに来て。よかったらお茶ができるまで、ホテル内を案内するよ」 あ、違った。
喜んで、彼の後についてうろうろさせてもらう。さすがに写真はないけど、こじんまりしたフロント(宿泊プランのチラシをくれた。写真を見ただけだけど、ものすごく素敵な部屋だった)、応接室、新館の1-2階に広がるスパ(こちらもパンフレットをくれた)、建物の間の屋外プールなどなど、数日この中だけでゆっくり過ごしても気分いいだろうな、というつくり。
ふはー、とため息をつきながらテーブルに戻ると、お茶の準備ができていた。
そしてすぐに熱々のスコーン(特大2個)と濃厚チョコケーキが。
喜んでがつがついただき始めた。何とはなしにアフタヌーンティーのメニューを再度見ると…MYR48-+お茶代+税+サービス、とある。普通に考えればお安いのだけど、もしかして、このスコーンたちだけで同じ金額なのかしら…だったら残りは打包して外売しちゃおうかしら…などなど普段らしい思考回路が始まる。
じっくりお茶を飲み、お腹がパンパンになるまで食べ(スコーンはいつまでもほかほかでおいしかった。ものすごく大きかった)、一息ついて、バーコーナーのおじさんに声をかける。
支払はMYR15++でMYR18以下。ひゃっほー。

このホテル、ものすごく良いよ♪すぐに顔を覚えてくれるし、ずっといてください、といわんばかりのホスピタリティ。
あとでスパだけに行こうかな、と思ったのだけど3日分の宿泊代の倍くらいかかるので、行けなかった。

ホテルを出てから思う。いや、これは動かないと消化できないぞ。
そんなわけでカンポンフルモスクを起点にハーモニーストリート(Jln.Tokong)のお寺を一つ一つ見て回る。お寺は仏教道教系の見慣れたタイプのものも、インド系、ムスリム系などいろいろ。建物もかなり面白く、もう写真を取り捲る。

あとはフォトアルバム(チャイナタウン)をご覧くださいまし…

ものすごく楽しんで、気づけばまた川に出た。
そのまままっすぐ進めばポーサンテン仏教寺院(スルタンの井戸は全く場所がわからず…)、その裏の山がブキッチナ、つまり中国人墓地。

思ったより広大で、古い墓石が特段囲いもされずにごろごろしているので、多分私は誰かの骨の上をずんずん踏んでいるはず。丘を登り、向こう側へ出、正確な地図もないままあっちのほう、と方角を決めて進み、1kmほど歩いてだんだん陽が傾いてくる。
今日の夕日ポイントはセントジョーンズの丘。

丘の下から上の砦まで、どうやらご近所のおじ様たちは走って上り、上でちょっと休憩し、そして下がってまた上る、という地味なランニングをしているらしい。周りの車道沿いの歩道は、いつ車やオートバイが突っ込んでくるかわからないので、やはり車両通行止めの場所は好まれるのだろう。
一人、こんな場所で夕日を見ていたが、かなり奇異な目で見られる。ここでは二人が声をかけてきた。後から来たおじさんは、そんなかばん(肩掛けの小さなバッグ。いつも腋の下に挟んでいる)はオートバイがひったくりやすいから、できれば何も持たずに歩きなさい、特に後ろからのバイクに気をつけなさい、としつこく言う。私が香港から来たよ、と普通話で答えたためだろう。おじさんもたどたどしく普通話で会話。妙な親近感がわいて忠告してくれたのかもしれない。

肝心の夕日はこの日も不発。日が落ちるととたんに暗くなり始めたので、少々危ない。
山を降りながら、先ほどのおじさんたちとすれ違い、挨拶して下山。

思ったよりも歩いて足が疲れてきた。
Jln.Merdekaをファモサ側へ戻っていたら、レストランの看板がたくさん見えてきたのだが、同時に足の看板も出てきた。これは、足マッサージをしてもらおう。
外が真っ暗になってしまったので、女性ばかりがいるマッサージ店に入り、足浴、軽く背中ほぐし、両足揉みを全部で1時間してもらう。MYR38-
マッサージのお姉さんは中国からの出稼ぎ組で、英語はできないよ、とずっと普通話。足は軽くなったけど、頭はいっぱいいっぱい。

お腹はまだスコーンが残っている感じで、宿に戻って早めに休むこととした。

東南アジア縦断旅行 12Oct マラッカ

朝食がなかなかでないことを学習したので、近所を散歩してみることにした。
「おいしいレストラン」の記事を見て、海側の住宅地にあるお店の場所の確認へ。 …わからず、40分ほど遠出したものの挫折。だって、朝だというのに出勤の人はバイクで行っちゃうし、いる人はあらぬ方向を見てぼんやりつっ立ってたりするのだもの。

ヒーレンストリート、ジョンカーストリートなどをぐるっと回ってから宿に戻って朝食。今回はワッフル。…これは、軽すぎて失敗。
 
ジョンカーストリート近くのTart&Tart で朝から買い食いしちゃった。

さて3日目。そろそろ行かなきゃ、教会とスタダイスへ。内部は博物館になっている。4-5棟の建物が中でつながったり、通路に方向指示があったりするのだが、若干わかりにくい。奥の建物の文学や教育の博物館はパスして、スタダイスだけで充分だったかな。
古銭、ということでワニやら金魚やら、やたらにファンシーな展示もある。海洋博物館にもあったけど、ほんとに使ってたのかしら。

博物館続きで、ババニョニャヘリテージミュージアムへ。
Cafe1511は同じ建物内にあり、入場料は少々割引をしてくれる。内部は写真撮影厳禁。毎朝朝食をいただいた、宿の下のカフェとも共通する部分はあるのだけど、ずっと豪華。観光客も多かったが、地元らしい高校生のグループがスケッチをしたりメモをしたり、自由にうろうろ活動しているのが印象的。ファンの回っている板間では床に10人ばかりの男児が転がっていたり(2階は靴を脱ぐので、割ときれい)。台所用品や服飾品のなどの細かい展示も多いが、展示ケース自体が調度品だったりするわけで、どこを見ても見所満載。

1時間ほど見て回ってたっぷり堪能。横の出口を抜けるとカフェの台所につながっていた。一度部屋に戻って、ざっとシャワーを浴びる。マラッカにいた間、毎日4回もシャワーを浴びていた。とにかく暑い…。

すっきりしたところで、お腹もすいた。明日の帰りのバス停も探さなくては。カフェの子に聞くと、ジョンカーストリートの突き当たり付近にあるとのこと。食事場所を探しがてら見に行くことに。
バス停はすぐに分かった。道を渡るとお店のおばちゃんが手招きする。薄餅(popia)、食べていきな、おいしいよ。見たことのない名前の食べ物があったので(控えるのを忘れてしまい、未だになんと言う名前か分からない。jかなにかで始まり、5文字、最後は確かk MYR3-)まずそれを頼む。辛くするか、と聞かれたのでもちろん辛くしてもらう。出てきたのはきゅうりを中心に色々な野菜と油条のようなカリカリしたもの、パイナップルも入って甘酸っぱいけど結構辛い和え物。

アイスコーヒーMYR1.8-もオーダーして楽しんでいると、おばちゃん再来、ポピアを食べなよ、おいしいよ!! 根負けしてオーダー。ちょうど満腹になる量だった。ここのポピアMYR2-は具が下半分に入っていて皮が上のほうに固まってしまっているため、全体が包みきれていない。形がすぐに崩れてしまうのだけど、辛い和え物と一緒に食べたり、濃い目のコーヒーを飲んだり、のんびり過ごせてなかなか良かった。

 

後のやり残しは、夕陽とニョニャ・クエ。目当てのお店が定休日でお休みだったのだが、とりあえずゆっくり見て回る。暑いなあと思っていたらチェンドルMYR2.5-、の看板が。
中でお供え物の金の船など作るおばちゃんに、チェンドル頂戴、というと中にいた高校生くらいの男の子が店の奥に走っていった。戻ってきた彼の手には大きな包み。中には大きな四角い氷が入っていた。写真とってもいい?と聞いたらにかっと笑ってピースしてくれたんだけど、一瞬だったので写真は撮れず…。 横顔写真ばかりが残ってしまった。電動式の氷かき器でしょりしょり削り、後ろの冷蔵庫から乗っけるものを出し、少々見物人がいることに照れながらも真剣に作ってくれた。
おいしくいただいていると、おばちゃんとおばあちゃんが声をかけてきた。ちょっとなまりの強い普通話。作ってくれた僕はビデオを見ていたのだが、音を小さくしてくれたり、なかなか気が利く。おばあちゃんは普通話はあまり出来ないらしい。僕はちょっと英語が出来た。食べ終わってからお供え物を折っているおばちゃんの手元をじっと見ていると、香港ではこれは作らないの?と聞いてきた。見たことはあるけど作ってるのを見るのは初めて。折るための紙は厚さ10cmほどあり、全部折るの?と聞いたらもちろん全部だよ、との由。おばあちゃんも僕も見ているだけ、私も見ているだけどで、無言のまま結構時間が過ぎたり。風が通って涼しい空間だった。

店を出て更に少し歩く。そうだ、忘れてた、独立博物館に行き忘れてた。またもやスタダイスと教会とファモサの脇を通って独立博物館へ。
タッチパネル式の説明機があったり、色々工夫されている。よその国の人間が見てすごく面白い博物館可といわれると悩んでしまう。どちらかといえば2階のほうが面白かった。歴代のマラッカ市長さんの写真とか、作成された文書とか(英語でもマレー語でもなく、アルファベットですらないのがむやみに面白い)。特にオススメ博物館ではないけど、とりあえず緩く空調は言ってる、という部分ではOKだと思う。

空調が緩すぎて物足りなかったので、地下のショッピングモールへ(ここも大して涼しくない)。
服や靴を見たりして、歩きつかれて甘味屋。
チェンドルを頼もうかな、とちょっと思ったけど、同じ日に同じものを2回も食べなくても良いかと思い直し、マンゴタピオカカキ氷MYR5.5-をいただく。
味は、まぁマンゴとタピオカとカキ氷。タピオカがどろどろになっていて、よくからむけど私にはマイルドすぎる。

ゆっくり食べた後、マラッカ海峡に沈む夕陽を見るためにホリデイインホテルへ。いつもどおり地○の歩き方の地図は大幅に間違っていたけれど、地図より目視を信じて進む。うん、海だ。でもまだ陽は高い。人は少ない。例によってマレー男は寄ってくる。夜になるまでこいつとずっと一緒にいなきゃいけないのか? 夜になっても誰も来なかったらこいつと二人きりか? イヤすぎ。速攻無視して退散。

川を渡るために大きな橋が架かっている。車両専用道かと思ったら端をランニングしているおじさん発見。であれば、オランダ広場に戻るよりもこの橋を渡ったほうが面白そう。前を走るランニングおじさんは、上り坂は私の徒歩と速度がほとんど変わらなかったのだけど、くだりになったとたんにスピードアップした様子、私が上りきったときにはもう見えなくなっていた。
橋の上から見ても、やはりインドネシアは見えない。マラッカ海峡、はなんとなくちょっと特別かなと思ったのだけど、ま、普通に穏やかな海。

橋を渡りきっても海側に折れる道はない。1km弱歩いて、やっと左折。海に到着したところで夕陽観賞をするため座ってみた。廻り中カップルか家族連れ、皆さん車で来ている。誰も声をかけてこない。良いぞ、良いぞ!!

が、肝心の夕陽、よくよく見たら工場に沈んでいく。この場所は、良くない。
振り返り振り帰り移動開始、とりあえず工場ではない場所に沈むところで、かつ座れる場所を確保。もちろん数メートル先にカップルがいることを確認してから。穏やかな海に陽が沈んでいく。海に夕陽が映ってきれい。
ただ雲は相変わらず多いので、水平線にも雲が立ち込め、都合3日ともあまりよく見えなかったのだが、広い空とまったいらな海。これをもの足りないなんていったら贅沢。

夕陽がほぼ落ちきったところで移動開始。日が落ちる、つまりすぐに暗くなるわけで自然早足になる。
海辺で風が強かったためか、凧揚げをしている人が多い。10以上がかなり高いところに停止していた。誰もやめる様子がないけど、暗くなったらつまんないんじゃないかな。
アルバムは、暮れ行く海辺の原っぱ、そして川沿いの道。何にもないのがわかっていただけるかな、と。町の真ん中でもくもくしているのはなんだかわからないけど、誰かが煙発生物質を持って移動していた。虫除けなのか、もしかしたら消火器なのか、わからないけどちょっと科学的ないやな臭いがした。

いったん宿に戻り、夕食をとりに町へ出かける。平日のジョンカーストリートは割りと静か。そういえばサテーを食べてなかったな、と思い目に付いたお店にとにかく入る。もうすぐ閉店だったらしく、いろいろなものがもうないよ、といわれてしまい(広東語は通じなかった。普通話は結構いけた)、サテー(1串MYR0.6- 5本以上)、魚鮫麺(MYR3-)、アイスコーヒー(MYR1.6-)をオーダー。サテーのピーナツダレは結構甘く水っぽかった。麺はひらひらしたかまぼこのようなものがなんともいえないけど、でも労麺タイプで結構おいしい。

外食の安さとおいしさ、言葉の通じやすさを考えるとマレーシア、かなり私好み。

東南アジア縦断旅行 マラッカ移動地図

マラッカ旅行の地図
大きな地図、のほうが分かりやすいです。
左側にポイント名(クリックすると飛びます)、歩いたルートもふむふむ楽しんでください。

10-11Oct

http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&ll=2.19261,102.2443&spn=0.014216,0.014892&z=16&brcurrent=3,0×0:0x0,0&output=embed
より大きな地図で MKZ-10/11Oct2010 を表示

12Oct

 

http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&brcurrent=3,0×0:0x0,0&msa=0&msid=100599356008071250310.0004936b0c5283f3258c4&ll=2.19261,102.2443&spn=0.011021,0.013744&output=embed
より大きな地図で MKZ-12Oct2010 を表示

東南アジア縦断旅行 マラッカ写真集

今回はブログの設定の都合でいったんアルバムにupして、各記事にはリンクで表示をしている。
せっかくなのでまとめて見たい方、こちらからどうぞ。
内容は基本的には時系列。同じ建物が何度も出てくるのでご了承ください。

マラッカに来たらやりたかったことの一番が「夕陽鑑賞」
結局不発に終わったけど、それなりにきれいだった。でも複数人いないと、見た後戻るのが危ないかも。

 

チャイナタウン。
ジョンカーストリート、ヒーレンストリート、ハーモニーストリート。
広州辺りも町並み自体はそんなに違わないんだけど、私はマラッカのほうがずっと好き。中国っぽく、時に西洋っぽく、寺あり、モスクあり、工場あり。

 

オランダ広場付近、教会などなど。