事の発端は、Gがシャトルバスとレストランだけを利用するカジノ・City of Dreamsの無料抽選会に毎週参加していて、昨年末に水舞間のチケット2枚を引き当てたことから始まった。
1枚しかなければ私が一人でふらっとでかけるということも考えられたのだが、せっかく2枚あるのだから一緒に行こう、私の仕事の関係で週末しかいけない、何とかなりの混み具合で12月に予約した時点で二人並んで座れる週末の席は3月末しか取れなかった、などなどいろいろあって久しぶりにマカオまで出かけることになった。
ただ、Gにしてみればマカオは仕事場で、週2回訪れる場所(カジノは全くしない)。
私にとっては観光拠点。まだ見ていない世界遺産が数点あり、ずっと気になっていた。
そんなわけでGはゆっくり寝ているというので私だけ一人で8時の船でマカオ入り。珍しく少々船酔い(着いたら直った)。
タイパに到着したので、まずはwynnのシャトルで半島へ渡り、そこからは歩いて観光。
陸軍倶楽部。ビュッフェにきたっけ。
こうしてみると、大きい建物だ。
セナド広場ではなく、他の道から聖アンソニー教会に向かってみることにした。
とはいっても詳細地図を持っているわけではなく、あてずっぽうに歩く。
なんとなく曲がってみたところにはこんなステキ建物。
聖羅撒督課中心(東望洋新街348号)、だそうな。
バス通りに一旦出たものの、再度裏道に入ってみるとまたステキ。
東方葡萄牙学会/葡萄牙経貿投資促進局。
進むと出てきたのは音楽学校。
この黄色と赤の建物が音楽学校。
向かいの建物もいい感じなんだけど、ガラスが割られていて既に廃墟。音楽学校を左折。
右手に教会。オルガンの音、賛美歌を歌う声が外まで聞こえる。入りきれない人は戸口の外まであふれる。
このあたりからぽつぽつ雨が降り出す。
目的のアンソニー教会は、というより今ココはどこだろう、と挙動不審にきょろきょろしながら歩く。
新勝街に出ると、なんだか心惹かれる建物。大回りして正面へ。
南山廟、というそうだが、入ったところは「太歳殿」
太歳のお人形が両側にずらりと並び、お座布団にしているのは冥府銀行のお金。お参りに来た人が笑点のように座布団を増やしていくのだ。
室内にお焚き炉もあり、おばちゃんが付きっ切りでどんどんくべていた。
これだけ燃やすものが多く、お座布団も多いということはマカオの人はマメにお寺に来るということなのだろう。
廟から歩いて5分以内でずっと気になっていた世界遺産の北の端、聖アンソニー教会・墓地・庭園に到着。
ぐるりと回っているうちに、土砂降りになってきた。
セナド広場側に戻り、お茶でもしようと思ったが、気になる世界遺産・盧家大屋。
マラッカで宿泊していた宿にそっくりのつくり(家の中に池がなかった)。調度もかなり似ている。
マラッカがなんだか過ごしやすかったのは中国の、それも南部の様式が強かったからかも。
家の中なのに雨に濡れるという不思議体験をして、外に出たら雨が概ね上がっていた。
昼食。
ヤオハンデパートがあったので入ってみた。8階のフードコートで韓国料理を。
食後はまた雨。
諦めてシャトルバスに乗ってCity of Dreamsへ。
まずはショーを見に。プラネタリウムのような半球状の天井。椅子はなく全員立ち見。
中央には水が、壁からはスモークが出る仕組み。
巨大なタコがやってきたときはなかなか迫力があって面白かった。
全部で20分ほどのショー。無料というのがいい。
カジノでガンガンすって、Gと落ち合って水舞間の会場へ。
いただき物のチケットなので、一番前の席。
この席、特段見にくい訳ではないのだけど、とにかく濡れる。わざと水しぶきをかけてくることもある。そのため座席にはタオルが置いてある。
わたしはサウナスーツの上を、Gは雨合羽を着込んで鑑賞。これは結果的には正解だったと思う。
オープニング
すごく高いところで20人ほどが球状にくんずほぐれつ。すごい筋肉。
床に座っているのは、右手が白鳥の首になっているダンサー。
突然バイクがものすごく爆音で目の前を走り出す。バイクってあんなに飛べるものなんだ。
高いところから水に飛び込んだり、組体操したり、走ったり、ロープに体を巻きつけて吊り輪の演技のような動きをしたり。
演者は体力勝負。
酋長さんかと思ったらヨガ行者だったり、老人のようなピエロがいたり(かなり人気者だった)。
床は深い深いプールになったり、バイクが走る床になったり、くるぶしくらいまでの水があったり。めまぐるしく変わる。
指示を間違えると、上から落ちてきた縁者が床に激突する。
この二人が主人公と思われる。男性はバイクの演技で一番目立っていた人。女性はバレリーナだそうな。
面白かったんだけど、Gのせりふが忘れられない。
「話はなんだかわかんなかった」
あれ? そういえば、分からないことだらけだわ…
どちらにしても内容が変わらないとしても、何度見ても楽しめると思う。
夕食はカジノ内のレストランでパッタイを食べて帰宅。Gは翌日仕事のため宿泊。