~狩り、ってほとんどしたことがない。
リンゴ狩り、というのに行ったけれど、一人2個の制限付き、中では食べられず、リンゴジャムになって戻ってきた。
あれは悲しかった。
イチゴ狩りはおいしかった。食べ過ぎておなか壊したけど。
今日はGの大学の同窓会の一環でライチ狩りに出かけることになった。
我が家からは1時間ほど、かなり近所。
朝5時に雨が降っていたので傘を持って出発。
電車、バスを乗り継いで到着すると、前に到着していた人が衝撃のコメント。
「昨日、キャセイパシフィックの人が600人でやってきて、全部食べつくしちゃったんだそうです。
食べられるのは取っておいてあるのですが、今日詰めるのは熟してないものだけです」
えーーーーーー。
それでもせっかくきたし、ということでライチ狩り開始。
どの木を見ても、食べられるものはあまりない。
木のまわりをロープで囲って「この木はキャセイが予約した。他の人は食べてはならない」などの表示も。
もうキャセイには乗らない…とあちこちでつぶやきが。
その時Gが叫ぶ。
「きっとこの表示は昨日のだよ、昨日付けて、外すのを忘れてるんだよ」
たぶん誰もが、ほんとか~? と疑いを持ったに違いないのだけど、そのあとはどの木からも毟ってみるようになった。
ちょっと赤く色づき始めている実が目の前に。
毟って、皮をむいて、ひと嘗め。
「酸っぱい、けど食べられそう」
やけに注目を浴びていた私がそう言ったもんで、その後はどんどん毟ってどんどんかじることに。
なお、最初に食べたのは甘酸っぱいけどとてつもなく渋く、まだまだ熟していないものだった。
ジャックフルーツが見事になっていたり、ワックスアップル、ポメロやスターフルーツ、桃、バナナ、龍眼、マンゴなどいろいろな果樹が実をつけていて結構楽しい。
小川や池、滝もあり、エミュー、イノシシ、ヤギ、ウサギ、ダチョウなども飼育されていて幼児連れでも楽しく過ごせたようす。
1時間ほどの自由時間で10粒ほどのライチを食べ、少々不完全燃焼ながらBBQ場に戻ってきた。
BBQ場すぐ手前で、係員のおじさんが私を呼びとめ、手招きをする。
ついて行ってみると、おじさんは例のキャセイ予約の木からぶちぶち摘んで、どっさり渡してくれた。
皆も集まってきて、奥まで行ったのは何だったんだ?という疑問は置いといてむしゃむしゃライチを食べる。
炭に火がつくまで時間がかかるとのことで、それまでの間あらかじめ摘んでおいたライチをいただくことに。
大きなボールに冷たい水を張り、山盛りにライチとワックスアップルが浮かんでいる。
ワックスアップルってどんな味?と言われたので薄い梨のような味だったはず、と言いながらかじってみた。
味のない梨が渋くなったような、そんな味。食べただれもがこれはおいしくない、と判断したため、最後までワックスアップルは残っていることになった。
そしてBBQ。
一人1パックの肉を渡される。
内容はソーセージ、ちくわ、魚蛋、チキンレッグ、豚肉。
かなりずっしり重たい。
日本の「バーベキュー」と香港のBBQは大違い。
参加したのは3回目か。やっと慣れてきた気がする。<前回の様子>
焼き始めたころ、またライチがやってきたり、ビールをごちそうしていただいたりで2時間ほど食べ続け満腹なった頃お開きに。
貸し切りバスでやってきた香港島組を見送った後、バス停まで歩いていると厩舎があったり畑があったり、それはそれでなかなか楽しめた。
香港式BBQは自分で準備するのは大変だし、ゴミの後始末も面倒だし、準備から後片付けまで全部やってくれるところが手軽でいいと思う。
家族だったら分担してセッティングや片付けをするのもまた楽しいけど、あまりよく知らない人たち30人で右往左往するのも気が進まないし。
勝手にしゃべって勝手に飲んで、雨もなく、日差しもなく、割と気楽に楽しく過ごせた。