Nepal 20120629

そもそもいきなり発生した台風がまっすぐ香港に向かうという報道を聞いた昨晩の段階から、やれやれ気分だったのだ。
とにかくちゃんと飛べば良いかと思う。

仕事中、雨になったり曇ったり、晴れたり。
空港の出発状況をみると、大小あれ昼以降のほぼ全便が遅延。
空港に向かう間も、天気は安定しない。会shさを出た時はT1だったが、到着時にはT3。
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バスに乗っている間に、案の定遅延連絡がSMSで来た。

今回初めてWebCheckin後、自分で搭乗券を印刷して乗り込む、というのをやってみた。
到着は確実に遅れるから、荷物は全部持ち込み。
なくなったり出てくるのに時間がかかったら嫌なので。
ハイキング用の杖など、手荷物検査で何か言われるかな、と思ったけれどまったく問題なし、とてもスムースに手荷物検査、イミグレを通過。

飛行機は、定刻の5分前にやって来、荷物を積み込み、搭乗員がバタバタ走ってやってきて、結局便が飛び立ったのは19:45。定刻は18:20である。

もちろん台風が近づいているので結構揺れつつ、21時半頃夕食。
ダッカ到着は香港時間の23:15。こんな夜中、バングラディッシュに何の用事があるのか、驚いたことに9割が降機。
その後、収納棚の荷物の人数確認が始まったが、何度も何度もカウントしてもどうやら合わないようす。ダッカ行きの人はいませんか、と何度も呼び掛けているのに。
結局英語が分からない日本人がダッカで降りなければならないのにずっと降機しなかったため。
その後清掃が始まり、1時間少々停機。誰もお客さん乗って来ないなあ、と思ったのだがそんなことはなく、前方席に座ったようす。私の横を過ぎた人は一人もいなかった。2人がけに足を伸ばして座ったので少し楽。カトマンズ到着は、現地時刻の23時半。ビザ(到着後に取得。用紙は機内では渡されず、空港のものを利用。USD25-と写真が必要なはずだが、写真がなくてもごめんな債を連呼すれば通れるらしい。目の前の西洋人はsorryを連発しつつ、時間もかかりつつ、それでも手続きが進んでいた)は難しくないけど、少々待たされ、そして検査官に何やら冗談を言われ、とにかく迎えの車でホテルへ。売り込み厳しい。到着後、部屋を無理にアップグレードされ、これまた厳しい。眠いのに交渉して、とりあえずちょっと値切って就寝。

Nepal 20120630

*食べ物、動物などは後日。

時差もあり、早々に起床。
8時前にホテルを出る。アーユルベーダの国立病院を探すためだ。
役所のページに病院名は載っていたのだが、住所がどう探しても見つからない。Googlemapでも見つけられないが、役所の地図にうっすら記載を発見。道の名前もわかったし、まずは行ってみる。
街中、道に名前はあるらしいのだが、標識がない。はて困った。
適当に曲がる。洗濯している人、ごみ捨て場、神様、食べ物屋、犬、リキシャ、水売り、ごちゃごちゃ。土曜の朝なのにみんな元気だ。

左から:牛乳屋さん、リキシャ(これでも結構地味)、洗濯場、水を買う人。
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今回は勘が働くようで、この黄色い建物が気になる、と敷地に入ってみたらそこが病院だった。まだ受付の人もいないので出直す。お金もないし。両替屋さんも閉まってるし。
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ダルバール広場に無意識に迷い混んでチケットを買いなさいと言われたので、両替屋さんはどこ?と聞きかえしてNewRoadだ、という情報を得た。
なんだかものすごい活気(というより混沌)を通り過ぎ、NewRoadに出た。が、土曜朝9時。悲しいことに、閉まってる。ちょっとうろうろ待ってみたけど、開く気配なし。銀行が土曜日休みという情報は事前に得ていたし。
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仕方ないのでATMでNPR5000-下ろした。口座からいくら引かれるのか、激しくドキドキ。
*帰港後確認。手数料15ドルを含め、HKD469.03-が下されていた。もちろん現地のレートのほうがいいけど、思ったよりマシ。

このあとは混沌に戻るのがいやで、道行く男の子が入っていった小道についていった。病院に向かう。
民家に穿たれたくぐりを抜け、バスケットコートのある広場を通り過ぎ、人通りの多い通りに出た。出て右に進んだら、最初の場所に戻っていた。うーん、ミラクル。
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結局きた通りの道を通って病院へ。中に入っていく女性がいたのでくっついて中へ。ナースセンターには人がいたので診察を受けたいんです、といってみた。
 今日は休みだよ。
あいや。次はいつ開きますか?
 明日の朝9時から2時まで。
月曜日以降は何時まで開いてますか?
 土曜以外は毎日同じだよ。
香港気分が抜けてないのがいけなかった。平日は夜、少なくとも夕方まで診察しているだろうと思ったが、午後2時で終了とは。土曜が休診とは。日曜休みだろうと思ったのだが、むむむ。
とにかくお礼を言って辞去。さて、何も観光してないのに10時だ。

精神的に疲れた。ホテルに戻ろうとする。
ここからが、きつかった。だんだん暑くなってきた、でも水も食べ物もない、曲がり道を間違えて知らないところに出てしまった。後で地図を見たら、道自体が斜めになっていたり曲がっていたりして、感覚が狂った模様。行けども行けども心当たりにたどり着けない。延々歩いた後、気づけば両替屋さんがたくさん店を開けている場所に出た。せっかくなので両替を。比較検討の結果、HKD1,000=NPR11,410で交換。日本円よりレートが良いってどういうことなのか… 
なお、翌日以降のポカラでのレートはものすごい悪さ。HKD100=NPR1014。その後カトマンズに戻ったが、この週末でレートが大きく変わったらしくHKD100=NPR1017程度になっていた。とにかく、私の中ではNPR1=JPY1と考えることにした。
両替屋のおやじに我がホテルの場所を聞くが知らないという。住所を見せても分からないとのこと。ダルバール広場(彼はマルク、と言った)の行き方を聞き、地図を片手に歩いてやっとホテル着。でも飲み水を買う場所がむつかっていないので、もう朝からなにも飲んでいない。シャワーを浴び、それでもスッキリしない。本当は午後の公共バスでポカらに移動しようと思っていたが、このままでは頭が回らないなあと思ったのでもう1泊してゆっくりすることにした。
延泊はとてもとてもすんなり。昨晩の攻防が嘘のように、1泊12ドル(正価USD50-+tax)で決着。

昼食はタメル地区を歩き、ベジタリアン、の文字に惹かれて雑居ビルの奥にあったインド料理屋へ。後から考えたら値段はすごく安い、というわけではなかった。でも冷たい飲み物ってやっぱりいい。

ホテルに戻り、天気が良いうちにスワヤンブナートを見に行くことにした。途中の川のほとりの寺院にも立ち寄る。
午前中歩いて思ったのは、一般に信仰心が篤いということ。神様の回りにはいつも人がいて(写真を撮ろうとする分には邪魔ですよーって思うけど)お祈りしたり捧げ物したり。午後になるとお参りの人は減るがいなくなることはない。そして午前中に捧げた食べ物(練り物のようなものや、お米など、人は神様に塗りたくる)目当てに蝿が大量発生する。みんなが花だけを捧げてくれればここまで蝿だらけにはならないのだろうけど。
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炎天下のもと、地図を頼りに歩く。寄り道したけどホテルから30分で参道下に到着。暑くて、堪らず水を買う。NPR25-.お釣りを確認しなかったら、ぼられてた。彼は15と言ったのに。
丘の上の寺院、つまりは丘を上がらねばならない。階段を延々上がる。猿がいて、ストゥーパがあって、面白いけどバテてきたところで止められる。入場料を支払えとのこと。外国人はNPR200-、ネパリはNPR50-と書いてあった。でも見ていた限り外国人からしかお金とってない。
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小さな子供がガイド的なことをしてくれるのを断り、ゆっくり回る。雲は多目だけど幸い青空。ここは青空でないと写真が映えないなあと思っていたので、間に合ってよかった。
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敷地内の僧院も回る。金剛杵に目をすりつけているおばあさんが印象的。悪いところを擦るらしい。

チベット僧と思われる男性がくつろいでいるのを横目で見ながら下山。来た道とは違う場所から出てみた。キルティプル、という隣の山に行こうかと思ったが、空が曇りだし、道もダルバール広場方面に向かっていたのでそのまま歩き続けることに。

普通の民家が並ぶつまらない道をものすごく長い間歩いた、ような気がしたがやっぱり30分だった。気づけばダルバール広場に入っていた。

入場料が必要なはず、なのだが止められることもなかったので見物。アイスを買ってシヴァ寺院に上って暫しくつろぐ。シヴァパールヴァティ寺院の二人の人形と、クマリの館の装飾が気に入った。でもあんまり記憶に残ってないのは、ガイドを追い払うのにすごい体力が必要だったからだと思う。一人にしてくれ、と何度も思った。

出口で再度ガイドに出会い、ここはネパールで一番重要な場所だ、僕がいれば王宮の一番奥まで見れる、歴史、建築、何もかも話してあげる、30分だけでもガイドさせてくれ、と言われ、ダウン。
ホテル戻るから、バイバイ、というと、まだそんな時間じゃないだろう、ここには見る価値がある、などまだ言うので、疲れちゃったのよ、とだけ言い、後ろで何か言ってたけど聞かずに進む。セトマチェンドラナート寺院に寄ったりしつつ、まっすぐホテルへ。シャワーを浴びてやっと人心地。2時間以上、動く気になれず。充電などして過ごす。

翌日はポカラに行こう、と決め、チケットの手配へ。ホテルの向かい側の代理店で予約。翌日分かったが、席があれば当日でも乗れる。その場合NPR400-。私の支払はNPR600-。納得いかないけど、最終的に隣は誰も来なかったので2席分と思えば安いか。
夕食。ガイドブックの店に行ったつもりが、フロアを間違えていた。美味しかったし感じも良かったしWifi使えたし、結果オーライ。
戻って、目覚ましかけて就寝。バス出発は7時。時差がまだ残っているのでたいして努力しなくても起きられる。

Nepal 20120702

朝は雨は降らないよ、とか言ったやつがいたけど、雨。
とにかく出発。時刻は5時半頃。大きな交差点まで歩き、通りかかったバスに乗り(NPR18-)、降りたところのをお参りしてからバスターミナルへ。ナウダラ、と連呼し、バスチケットゲット。NPR95-。出発時刻のネパール数字を解読したら(歩き方と首っ引き)6:22あと7分で出発。後で考えても、なかなか効率の良い動きかただった。
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なんかバスが来たから近づくと、私の乗るバスと判明。座席番号は3名ほど同じ番号だったという落ちはついたけど、とにかく座れたしOK。隣の気の弱そうなお兄ちゃんがどこまで行くの、と声をかけてきた。ナウダラだよ、あなたは?と言ったものの返答はわからず、ふーん、と返事して会話終了。私は景色を楽しむ。
しばらく走るバス。なんとなく、隣の兄ちゃんに、ここはどこ?ナウダラ??と聞くとキョロキョロ。誰かに聞いて、と頼んだら、小さな声で数回聞いてくれて結局ここでも勘が当たってちゃんと降りることができた。
さて。集落がある。登りの道がある。たぶん、こっち。上る。農業用の道をかき分け、崖の上に石垣が見えたのでそちらに向かう(実は崖をよじ登った)。
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そこそこの見晴らし。高い山は雲に隠れている。
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そこから尾根沿いに道があった。歩き方に、尾根沿いを行けばしれなりの見晴らしとあったので行ってみる。あとから考えると、これは道ではなかった。草を時折かき分け、草地に出る度に山を拝み(いや、見えてないけど)、靴のよじ登ってくる山蛭と格闘し(向こうもだけど、こっちも必死なので写真なし)、気づけば吸われてふくらはぎの冷たい感触で気づき、ころりと太ったナメクジ的なものが落ちたときには発狂しそうになった、けど止まっていたら次が来る。歩く。
この4時間後、私は血を吸われたのが太股の裏、膝の10cm上と分かる。それは膝がなんだかベトベトしてひんやり気持ち悪かったから。拭いても拭いても流れる血。いたくも痒くもないのがさらに腹立たしい。黒いジャージが丸く茶色のシミで固くなっている。洗っても洗っても血の臭いが消えなかった。

さて、途中のまできたところで道が二股に別れ、どんどん降りて村に出、そのまま未舗装の道に出た(後で地図を見たら、この道が普通の道路として表示されていた)。もうヒマラヤはかげも形もみえないけど、歩きやすさ優先。延々歩く。
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いくつかの集落をやり過ごし、子供に囲まれ(写真とって!というのがなんだかかわいかった。英語の勉強なのか判で押したように、ハロー、ナマステ、どこからきましたか、と。他は、チョコレートくれ、キャンディーくれ、金くれというもの。人徳ないなあ。手持ちのチョコレートパンは子供にやったけど他は何もあげず)、おやじに声をかけられ(どこから来たの、どこ行くの、というのが多い)、とにかくのんびり歩く。2時間ほど歩いたところで山から降りてきた婆ちゃんに声をかけられ立ち止まる。サランコットに行くの、というと、この道だよ、と山への道を指差す。私にとってはヘアピンに戻る感じ。でも普段立ち止まったりしないのに、やっぱり勘が冴えてる。
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その後も山を登り、展望台を行き過ぎたところでおやじに声をかけられ道を教えてもらい(おやじは商店をやっていて(小さな子供がいて収入が厳しいので)、何か買ってほしい、と。冷たい炭酸水があるか聞いたのだが、冷蔵庫から出てきたのは温かったのでお断り。)、階段を上って展望台付近へ。この階段沿いにいくつもレストランがあるので、一番上の店でちょっとつまむことにした。
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お婆ちゃんが一人でやっているレストラン。モモを頼んだが、出てくるまでなんと1時間かかった。でもここで出会いが。私が座っているのを見て、どやどやとインド人がやって来た。店の人だと思ったようだが、違うとわかると何やかんやと話しかけてきた。私もモモ待ちだし、ゆっくりおしゃべり。男性3人、女性3人、子供2人。聞けば女性は3姉妹、お姉さんのご主人とその友人、そのまた友人の男性陣。なんだか軽装だなあと思ったら、先程の商店の脇まで車で来ているのだそうな。良かったら乗って帰りなさい、と言ってもらえたのでお言葉に甘えることにした。その後、彼らの食事が出るまでこれまた1時間かかり、私は頂上の展望台へいって、山蛭の被害にここで気づいてウェットティッシュで拭き取り、絆創膏を貼り、そしてやはり見えないヒマラヤを雲のなかに心の目で見て一緒に車に乗り込む。
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道の舗装状態が悪いので、スコーピオンが崖の方向にかなりの角度まで傾きドキドキしっぱなし。しかし走ること5分、車が止まった。降りるわよ、という。
レストランからパラグライダーがたくさん見え、飛び立つ場所を見物にきたのだった。ここでも1時間ほど、無様だったり失敗した時には嘆息し、うまく言ったときには喝采し、なかなか面白かった。暑くてしんどかったけど。DSC05447 DSC05443 DSC05446
レストランからパラグライダーがたくさん見え、飛び立つ場所を見物にきたのだった。ここでも1時間ほど、無様だったり失敗した時には嘆息し、うまく言ったときには喝采し、なかなか面白かった。暑くてしんどかったけど。
適当なところで車に戻り、揺られまくってレイクサイドまで戻った。歩いた方が早かっただろうし、楽だっただろうけど、インド人と友達になるなんてなかなかないことなのでこれはこれで良し。

宿に戻り、部屋がきれいになっていないことにがっくりし、シャワーを浴びる。ズボンを洗ったり、まだ蛭の傷口から血が出るので絞って(痛くないけど、絞るにもちょうど筋肉で絞りにくい)絆創膏を貼って外出。
マッサージをしておこうと思う。
目をつけていた場所があったのだ。宿から表通りに出る途中、Ladies&Gensという看板がある。ボディマッサージ、アーユルベーダ等そそられるメニュー。店頭のお兄ちゃんに聞くとOnly Gensとの返答(Gensって、一般用語??私は初めて…)。あちこち見て回るが、床屋の延長のようなのばかり。仕方ないので小綺麗なホテルに入っていくと…改装中なので、今はできません、とのこと。
お薦めのところはありますか、女性にやってほしいんです、というと、大きくうなずく。つい先月、裏手の床屋で事件があったそうな… 地図を書いてくれて高くないよ、サウナもあるよ、というのでも向かったのだが、つい途中にあるおばちゃんマッサージ屋で止まってしまった。値段の交渉をしていると、私の爪に食いついてきた。きれいねえ、いくら?というので話をするが見たことないわ、きれいねえ、といたくご満悦。割引は少しだけしてもらってNPR900-。あとでチップをNPR100-渡した。あちこちマッサージは指圧とアーユルベーダから選べる。もちろんアーユルベーダ。柔らかいオイルマッサージ、パンツ以外は脱いで前も後ろも頭も顔も。足の後なのでちょっと顔と頭は考えてほしいなあ。すぐ脇が戸口で、人が出入りするのもやめてほしいなあ…
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マッサージは全然力入ってなかったと思うのだけど、その後、筋肉痛は全くなかった。
それなりに楽しんでベタベタになったあとは、夕食。

さんざん歩いて探したのに目当ての店はなく(ガイドブックではレモンツリー、というカレーの店が大絶賛だったのだけど、存在せず。よく地図が間違っているので広範囲を探したのだけど… そしてやはり載っていたタメルキッチン。存在したけど超閑古鳥で、メニューを見せてもらったら全ページに蟻がわしわし動いていてそんなメニューを渡して平然としているのが許せず退散)、ジャーマンベーカリーのレストランでラザニアを食べる。アイスコーヒーにチョコシロップが入っていてがっかり… Wifiが入るので(宿は1時間に2,3秒入るだけ)メールしたり。
停電の中、宿に戻る。真っ暗。とはいえ、小さな子供がお母さんに連れられたりしているので、危険ではなかったけど。
宿につくと、上の階からずっと怒鳴り声が続く。停電が終わったら明日の出発時刻を聞こうとしているので眠れず、それにしてもずっと怒鳴っていて滅入る。
やっと停電が終わったので、話にいくと上半身裸でビールを持って出てきた。ドン引き。
明日のチケットいただければ自分で行きます、というと
 俺が送っていくから問題ないよ
7時発と言いましたよね、何時にどこにいればいいですか
 ちーがうよ、7時半だよ。7時に出ればいいよ。
会話したくなかったので、分かりました、と部屋へ戻る。チケット、なしかよ… 不信感に満ちつつ、眠る。

が、ここから事件発生。
眠っていると、髪の毛がなにか動く感じがある。手をやるが、特になにもない。また眠るが、今度は肩になにか動くものを感じる。手で払うと、今度は何かの感覚。目を開けると(電気はつけて眠っていた)、視界に動くもの。黒く、私が知っているより分厚く、横にも広い。縦にも長い。でもこれは、紛れもなく、ゴキブリ。
気持ち悪いので宿の毛布は剥いで眠るが、これだと少々寒くなってきた。自分の上着をつかんだ、らこっちにもヤツが。さすがに叫ぶ。そして気づけば血を洗って干してあったズボンには子ゴキ。ズボンごとぶん投げてしまった。
そんなわけで、さすがにもう眠れず。うとうとするけどすぐ目が覚める。しんどい夜になってしまった。

Nepal 20120703

移動日。
主人が全く信用できないので、6:30過ぎには下で待機。ツーリストバスは7時発だし、グリーンラインは7:30。お前のせいでバスに乗れなかった、と言われるのは絶対嫌だ。
50分頃起きてきて、ほぼ無言で乗り場まで連れていってくれた。チケットはなし。そして最後には「これは俺のバスだから」そんなわけないだろうが。
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添乗員に再度確認、お金は払ってあるよね、私の席は?出発時刻は?
 大丈夫、7時半だよ、チケット持ってないの?
といわれたけれど、問題なく乗ることができた。隣には背の高い白人男性が座り、彼は後ろの人が全員降りるまで席をたたないポリシーの人だったので席で小さくなっていた。昨夜のカサコソ騒動のため寝不足。熟睡。今回のバスでは奇声をあげる人もいなかったので定刻通り3時前にカトマンズ到着。
バスを降りるとタクシーの客引き。うるさすぎたのでバス添乗員に現在地を教えてもらい(かなり間違ってた)歩き出したら、隣にいた白人がタメルはどっちだ、と叫んでいる。私もタメルを通ってバクタプルに行くんだ、と言って一緒にいくことにした。
道々この道で合っているのか、と質問し続け5分ほどで見知った場所に出た。今度は宿の客引き。彼が断ってくれるのでただ後ろを歩くだけ。楽ちん。

交差点で彼と別れ、バクタプルへのバス乗り場へ。ポカラのバスを降りてから30分、乗り場到着(地図にない歩道橋を越えた場所だった)。たくさん並ぶバスにバクタプル?と聞き続け、なんとか乗り込んで座った、のだが…ここから、大変。お腹にリュック。座席と前の席の背もたれは私がまっすぐ座れないほど狭い。だからとなりの兄ちゃんは足を広げる。その上、顔見知りだかなんだか、一人を呼んで4人席に無理矢理5人座る。
苦しい…
途中のティミで6割方降り、やっと荷物を隣の席に置くことができた。バス代は、NPR50-。何度聞き返してもそう言う。ちなみに翌日の戻りはNPR25-だった。
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小雨が降ってきた。バクタプルに入るにはお金がかかる。USD15-もしくはNPR1100-。
宿は、とりあえず目星はつけていたが少し手前の喫茶店の上にあるヒマラヤゲストハウスにした。店主の感じがよかったのと、清潔だったのが決め手。NPR550-(税込)
シャワーを浴びていたら、外からも水音。土砂降り。
一瞬出掛けるのやめようかとも思うが、明るいうちにやっぱり出掛けることにする。
歴史建造物はもちろんだが、普通のおうちでも細工が細かく年期が入っている。町を見る、という意味では今回の旅行、この町が一番。歴史や建物の意義はガイドブックに譲る。とにかく一つ一つ、素敵。あまりに気に入ったので、翌日、そして最終日にも来てしまうのだ。
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陶器も有名らしいけど、この日はちょっと写真を撮っただけ。

少しお腹が空いた。湯気に引かれてモモ。外国人に戸惑った様子。ごめんね。モモを指差して、私の鼻を指差して、頷いてくれたらそれでOK。ソースがスパイシー。小籠包と形は近いけど、全く違う。ぎゅっと黒い挽き肉の塊、皮も厚め。
その後も観光を続け、スーパーでビール、ジュース、水など購入。ビールの栓は宿の主人に開けてもらい、部屋飲み。
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Nepal 20120704

バクタプルの朝。
起きたときは曇りだったが、シャワーの間に水音が外からも聞こえてきた。そんなわけでナガルコットハイキングは中止。
ハイキングに持っていこうかと思っていたパンを朝食に食べる。

部屋をチェックアウトして、荷物はおかせてもらい雨の中観光に出掛ける。時おり雨が止むので、その隙に山が見える北側の道に出てみたが、やはりヒマラヤはみえず。ナガルコットは今回の旅行では諦めた。
見所を再度回る。孔雀窓、ゴールデンゲート内部、そして民家の間の路地、ちいさなお廟などできるだけくまなく見て、天気はぱっとしないけどとりあえずカトマンズに戻ることに。

カトマンズのバス停から、アーユルベーダ病院を目指す。
入って左2軒目の建物で受付をして(カルテ代NPR10-、名前、症状、年齢を聞かれる、英語はほとんど通じない)、屋根があるだけのオープンエア待合室で待つ。
先生は奥にいるが、15人ほどの患者が取り巻いて、先生が話すこと、患者の病状などをみんなで分かち合っている…
エコーの写真など持っていかなかったので、先生曰く「ごく一般的な薬を処方」してくれたらしい。
ホテルに戻ったら、やっぱり続けたほうがよさそうだったので最終日に病院近くの薬局で薬を購入して帰港した。
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宿は、違うところがいいなと思ったのでガイドブックに載っていたところを見たり、客引きに付いていったりしたが気に入らない。シャワーが、とにかく薄暗くてカビだらけで、やな感じなのだ。
ちょっと高そうだな、と思ったが、客引きを振りきるために入ったのがバックヤードホテル。部屋も見せてもらい、とりあえず文句はないけど値段が…。オーナーはとてもおしゃべり。最初の提示価格はUSD17-。NPR500-で探してるんだ、と言ったら、それは無理だなあ、と。そりゃそうだ。交渉の結果、税込USD10-で4泊することになった。

荷物をおき、シャワーして昼食。もう3時。オーナーお薦めのチベットハウスでトゥクパとハニーラッシー。麺は、失敗。私が作った方がおいしい。

もう夕方なので出掛けるのはやめて、お土産を買いに。最初にズボンなど買ったアムリタクラフトに行き、もっぱら会社のお土産を買い込み。タメル地区を歩くが、夜になってもお腹が空かず、角の屋台でエッグロールというスナックを食べて就寝。

Nepal 20120705

昨夜、インド音楽が大音響でかかっていた。
朝食に屋上に上がり(朝食つきなのだ)、スタッフに昨日の音は何?と聞くと近くのビルを指差し、ダンスホール、と。
4階建てだが、1,3階はマッサージ、2,4階はダンスホールだそうな。あとでオーナーにも会ったのですごい音だね、と言ったら、どうにもならないよ、夜11時を過ぎたら文句言えるけど、とのこと。香港も同じ法律があるなあ。ダンスホールに関しては知らないけど。

さて、小雨になったし、古都シリーズ、パタンに行ってみる。
距離だけ見れば歩ける範囲だが、車の量を考えるとバスの方がいい。
到着したのは、たくさんのバスが停まっているバスターミナル、NPR17-。歩いてみるが、朝の雨の影響で道には大きな水溜まりがたくさんある。道沿いにはそれほど店もなく、おかしいなあと思いながら通算3人に道を聞きながら進むと、観光客が来ないはずの場所からダルバール広場に出た。思っていたのと違う方角のバスターミナルに到着したらしい。
広場では係員に声をかけられ、チケット売り場に連行(笑) NPR500-で首からかける通行証と、入場チケットをもらう。ここにもたくさんのガイドがいるけど、売り込みでひとつだけ有益な言葉。「腕がたくさんあるほど力がある。顔がたくさんあるのは知恵がある」そういう意味だったんだねー。
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押し売りガイドかな、と思ったけど、英語が話せないらしい坊や。スリかな?地\と思ったけど、それも違うらしい、でも半径1m以内をうろうろし続ける。カメラを見えたらキョウツケしてしまった。
さて、雨は止んだが曇りで、例によってぱっとしないがクリシュナ寺院が気に入ってずっと見続ける。

飽きたので、「金閣寺」「五重の塔」を見に。金閣寺の方は余り興味引かれず。五重の塔は、敷地内の寺に列をつくってお参りをしていたのが印象的。赤ちゃんを抱いた人も多く、赤ちゃんにはクマリのように上下にアイラインが入っている。地面にはロープの束のようなものに火をつけてあり、参観者がサトウキビのようなつつき棒でロープをつついて火が回るようにする。何のお参りかは例によって分からないけれど、面白いことに変わりはない。
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さて…お昼を食べよう。お好み焼きのような食べ物、ウォーが食べたかったが店が見つからず、カトマンズ方面にあるホテル内にある蕎麦屋へ。
迷いまくったがとにかく到着。天ざる、野菜のみにしてもらった。
食べ終わった瞬間下げられてビックリしたけど、久々の蕎麦はいいもんだ。
食べている間に晴れてきた。パタンに戻って写真を撮ろう。
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ダルバール広場で写真を撮り終わったところで曇ってきたので速やかに退散。パタンゲートからバスに乗り、ホテルに戻る。
また雨。シャワーを浴び、お腹一杯だったので夕食は抜いて部屋でごろごろ過ごす。

Nepal 20120706

早く起きたのでドゥリケルにいくことに決める。
ヒマラヤが見える場所、仏教聖地ナモブダを通ってパナウティへハイキングができるそうだ。しかしあいにく天気は曇り。古くからある町とのこと、雨なら雨で町を見て戻ってもいいかと思う。
朝食では夜勤明けのホテルスタッフが向かいに座って、一緒に食べることになった。このホテルのスタッフは皆おしゃべりだ。

バスに揺られ、回りの人に聞きながらなんとかドゥリケル到着。しかし雨である。

小さな町で、ぐるりと回ってもそれほど時間はかからない。町から少し離れるが丘の上にカーリー寺院があり、そこからの見晴らしがいいとのこと。登ってみた。階段が整備され、登りやすい。Namobudda、KaliTempleの看板もところどころにある。これは、迷わない。
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見渡すが、見事に真っ白。しかし、雨はやんだ。風が吹いて雲が流れている。しばらく悩んだが、このままハイキング続行することにした。
段々畑、田んぼがいい感じ。ポカラでもそうだったが、作付はとうもろこしと米がほとんどのように思う。他の野菜は私は見かけなかった。売っているのは見たのだけど。村々を抜けて、歩いていく。
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カブレバイジャン村まではずっと標識が出ていて迷わず行ける。その後は車道(全く舗装はないけど、大型バスやトラックも通る。崖ギリギリを通っていくので私もひかれないように度々立ち止まった)を行くのだが、登り始める前に山の斜面を上っていくお嬢さん達の姿がみえた。たぶんこの道はショートカット。追いかけてみることにした。
ビーチサンダル、サリー姿。すぐに追い付いてしまった。声をかけられ、そのまま一緒に行くことに。家に帰るという。学校?仕事?と聞いても、返事は返ってこない。4人組で、一人だけ少し英語が話せるのだ。まぁいいや、とペースを合わせてゆっくり歩く。バスなど来ると、私が心配らしく前後についてくれる。ポツポツ話すうちに、あれが私の家、と指差した。みんなあそこなの?と聞くとそうだと答えたが、英語のできる子だけが道の上、残りは崖を下っていった。素朴な子達だった。
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そのあとは一人。どろどろの道を歩いてやれやれと思っていたが、一瞬雲が切れた。あれはヒマラヤか?わからないけどそうだと思うことにしよう。
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急に日差しが出たり、曇ったり、天気はかなり変わりやすい。でも、ヒマラヤさまは全容を現さないのだ。
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てくてく歩くうち、遠くに金ぴかの建物が見えてきた。ナモブダだろう。標識にしたがい進むと、白いストゥーパが。ありがたやありがたや(?) とりあえず一部青空があったのが救い。
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金ぴかは、チベット僧が修行しているゴンパだ。とりあえず行ってみることにした。山道を上ると、ゴンパの裏側に出た。足の肉を切り取って虎に食べさせている僧のレリーフがある。あぁ、これが例の説話だ。めずらしく上がり込んで、ろうそくに火をつけてきた。
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表に回り、ゴンパを見物。ちょうど彼らのお昼時間だったらしく、一部を見ただけで退散。だって、 中は新品、金ぴか、かなり香港で見るものと近かった。そのうえ、雨がザーッと降って、止んで…きょうのハイキングは早めに終わらせたほうがいいな、と。
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食事ができるレストランもあったが、なんだか食べたくなくて(食べておくべきだった)ナモブダに戻り、パナウティを目指す。またてくてく歩くがさすがに疲れてしまった。
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すると大きなバスが目の前の丘の上に止まっている。聞けばパナウティ行きとのこと。乗る。ハイキング終了。
なかなか出発しなかったが、座って待っているうちに雨が降りだした。どんどん雨足は強くなり、バスが進む度に人もたくさん乗り込んできた。今までのバスとの違いは、農作物だろう、大きな重そうな袋をもって乗り込む人がたくさんいたこと。そして私の隣のおばちゃんは、黒いヤギを持ち込んだ… おばちゃんは頭を抱え込んでいるので脇の下から、べぇぇぇ、べぇぇぇと鳴き声がする。バスはこれまでになく揺れ、ヤギは踏ん張れずにバタバタ。ものすごく酒臭い男が乗り込んできて頭が私の髪に触れたときはどうしようかと思ったが、幸いヤギも人も吐瀉することもなく無事パナウティ到着。約30分、なかなかきつかった。
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ネパールの人の良いところは、子供に優しいこと。特に交通機関では親切。自分が立つわけではないが、足を開いて股の間に子供を座らせてあげるのだ。せっかくなので私もやってみた。左にヤギ、前に子供、後ろに酔っぱらい。

さてパナウティ。地図を見ると、崖の上に寺があるらしい。町全体の姿が見える、とのことで行ってみた。木立に隠れ見えなかったが、途中から見るとこんな感じ。見事に茶色。ネワール様式、レンガの色だそうだ。
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川辺に降り、寺など見たのだが、何か焦げたものがたくさんある。ガイドブックでは、ガートがある、という文言のみ。生活上のゴミのほかご遺体を焼くところでもあるらしい… 

町に入ると、またヤギの鳴き声。なんだか悲痛だ。一人がヤギの頭を抱え、一人が股に出た2本のものに鉗子のようなものをかけている。出産シーンか、と食い入るように見ると周りのおばちゃん達が笑いながら何か言う。よくよく見ると、足かなと思ったのは睾丸。去勢だったらしい。ヤギの声がひときわ大きくなったところで見てられなくて後ろを向いてしまった。おばちゃん達が笑う中、次の寺へ。麻酔とか、してないのかしら…
その後、バスターミナルで乗ったバスはすぐ出発し、1時間半ほどでカトマンズ到着。
さすがにお腹が空いた。ネパールカレーを食べにいき、就寝。

Nepal 20120707

雨。お買い物日にしようと思う。
タメルにもスーパーと名のつく店はあるし、それなりに色々あるが近所の商店並みの品揃え。

大きめのスーパーを目指して王宮方面に歩く。ホテルから30分ほどで到着。

民族服はないかと見てみたが、気に入るものはなかったのでもっぱら食品と化粧品を購入。
ヤクのチーズがほしかったが、冷蔵庫もないので諦める。
豆も色々な種類があって魅力的だが、これも重いので諦める。

 

 

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いろいろ買って、ずっしり重い袋をもってホテル方面へ。途中のマッサージ屋に寄って揉まれてきた。日本人が指導している店とのこと、痛すぎず、気持ちよかった。ここでは仕事で1か月滞在するという日本人女性と会話。土日は休みだから、来るたびに通っているとのこと。いいなぁ。

ホテルに戻り(オーナーに遭遇。何を買ったのだ、と買い物袋を覗く。そういう興味の持ち方は面白い)、荷物を置いて昼食。ガイドブックにあったギリンチェというチベット料理屋でタントゥクを食べる。平べったい麺と聞いていたが、5cm四方の正方形の麺。見た目はまたまたイマイチだけど、美味しかった。

このあとボウダナートへ。雨が降ったり、風が吹いたりしていたが私が見ている間だけは雨もなく、ゆっくり観光できた。

白いと思ったストゥーパが黄色かったのが驚き。周りの店の並びは、ディズニーランドやハウステンボスを連想させる。雷が鳴り出したので退散。バスに乗ったら大雨になった。ラッキー。

 

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夕食はブタ恋しくてカツ丼を食べ、少々買い物をしてホテルに戻る。

が、ここから長かった。オーナーとその友達とで飲むから、一緒に飲め、と誘ってくれた。ウィスキーをいい勢いで飲み、なんだか分からないけどおやつも出てきて2時間ほどだったか。なんだかよくしゃべった。

Nepal 20120708

最終日、晴れ。
バクタプル再訪を決める。
朝御飯は久しぶりにまともなコーヒーが飲みたくて、ちくさ茶房へ。
コーヒー、トースト、卵焼き、ソーセージのセット。ひさびさのカフェオレは美味しかった。他は、やめておけばよかった。

バクタプル行きバス、試しにNPR20を渡してみた。すんなり通った。結局、定価はNPR20-らしい。大きなお金を渡すとおつりが帰って来ないし、ぼったくりもある、と。大した額ではないが。
バクタプル、ちょっと雲が出てきたけれど青空バックに写真を撮るため一回り。

DSC06654時間もあるし、チャングナラヤン(ふるいお寺。バクタプルから6kmほど)に行こう、と思いバス停でバスを待つ。
1時間待つ。
が、来ない、のであきらめて再度バクタプルをぐるりと一回り。

少しお腹がすいたので、名物・ズーズーダウを。濃いヨーグルト、ほんのり冷えててなかなか。いつも通りお腹壊したけ
ど。食べて、カトマンズへ戻る。

病院の近くの薬局で、処方されたのと同じ薬はあるかどうか聞くと、あるという。
おまけに、値段もほとんど変わらない(病院ではインドルピー×1.6から5%割引した価格だったが、最後の5%引きがないだけ)。
処方された分の2倍量を購入。これで薬は1.5カ月分。ちびちび、飲もう。
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そ ろそろ昼食をとろう、とYetiでMomoをたべる。普通の餃子の形、ベジモモにしたけど、結構おいしい。レモンソーダも、絞ったレモンに炭酸水、という全く甘くないもの。どちらkといえば塩味っぽいけど、おいしい。

DSC06681 夜まで時間もあるし、カトマンズに6軒あるというホテル併設のカジノに行ってみた。カジノの写真はないので、ホテルのプール写真。ホテルではトイレだけ、借りた。カジノはそれなりに込み合ってはいるのだけど、マカオしか知らない私にとっては何もかも古臭く、薄暗く、いまいち楽しくない。荷物をレセプションに預けろと言われたのを機に退散。
カジノを出た隣のショッピングモール的なところに入ろうとするが、KFCとピザハット、後は銀行と服屋しかない。しかしいきなり大粒・土砂降りの雨。
結局タメル地区のCafeKaldiでフローズンキャラメルラテを飲んで時間を潰し(激甘だけどとにかく冷たかったからそれでOK)、我がホテルへ戻る。

ホテルに戻ると、例によってホテルのオーナーがいて、私の飛行機の出発を考えると1時間ほど早いのだが、お客さんを迎えに行くから、ついでに空港まで連れて行ってあげるという。もちろん、お願いして、無事空港へ。タメルを出るだけでかなり時間がかかるので、ぎりぎりに出ていたらちょっといらいらしたかも。空港の敷地内に入るには検問があり、1分ほど職質。何をしに来たのか、後ろには誰が乗っているのだ、など聞かれていたようす。タクシーでもそうなのか、は不明。

空港建物内に入るにも、外で列を作り2名ずつ中に入れてもらってX線の機械を通る。そのあとボディチェック、くまなく上から下まで触られる。トイレに行って、ウェットティッシュで体を拭いて、可能な限り着替えをして荷物を詰め替える。チェックインは、これはどこでも同じだと思う、普通に、すんなりボーディングパスを取得。事前にチェックインしてあるけれど、対面でパスポート登録、荷物預け、搭乗券発行などが必要。
DSC06687 そして出国。カードを書いて、出国シールまで貼られて、でもなにも質問もなく通過。
そういえば、出国カードを書いていると、男が私のすぐ脇にやってきた。そして、僕英語わかんないんだ、教えてくれ、と中国語で話す。パスポートは台湾。SurName や Nationalityもわからないって一人で大丈夫だったのか? 名前を漢字で書いちゃうし…。仕方ないので1マスずつここは誕生日、ここはヴィザの番号、など説明していると、なんと仲間らしい女性が声を掛けてきた。自分の仲間に聞けよ…
しばらく「免税店」エリアで時間まで待つが、これがまた、楽しくない。お菓子はよく見る商品ばかり(つまり輸入品)、ほかにはお茶などのお土産ものがあるが、値段も香港や日本と変わらない。やっぱり空港で物なんて買うもんじゃない。

ネットもつながらない中待っていると、長い行列ができ始めた。まだ時間に余裕はあるけれど、乗り遅れたら笑えないので並ぼうとすると、この行列、全員男性。もうひとつ、誰も並んでいないゲートがある。見ると、Female、と表示。男女別で搭乗前の検査を行っているのだ。そのため、並ばずに検査通過(またもやしっかりボディチェック)。

その後のエリアは、外気とほぼおんなじ気温、おまけに照明も消えていて、真っ暗なまま、飛行機を見ながらじっと待つ。まだ前の乗客が降りている途中なのに、搭乗券を破られてびっくりしたが、目の前の男性にも同じようにしていたので少し安心。でもその後に入ってきた人は、何のチェックもなく、最終的に一緒に飛行機に乗り込んだ。あれはなんだったんだろう。搭乗開始後も、なかなか進まないので不思議に思うと、最後のボディチェックがあるのだった。
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地面を歩いて、階段を上って席へ。見たところ、満席で離陸、帝国には香港到着、遅刻もなく出勤。ちょっと疲れたけど、ネパール旅行はこれにて終了。