マラッカにほかの都市からバスで来た場合、どうやらこのMelakaSentral以外には停まらないらしい。
無事到着したバスから降りるとタクシーの客引き。もちろん相手にせず、まずはビルの中へ。
バスで水は飲んでいたのだけど、少々熱中症になりかけていた様子。目に入った沙冰(シロップ+氷をミキサーで滑らかになるまで混ぜたもの。日本だとフラッペ、とか言うのかな)を衝動買い。思いっきり吸い込んでこめかみ、頭の後ろ、背中、腰までキーンと痛くなり誰にも言えないまま静かにもだえる。
痛みが引いてから、掲示を確認。多分「Domestic」の乗り場に行けばいいのだろう。ここでもたくさんのバスが止まる中、運ちゃんにチャイナタウンに行きたい、と言い「7番」のバス停から出る市バス(MYR1-)を教えてもらい、ものの10分ほどでオランダ広場到着。いきなり観光名所ど真ん中に停まったのでびっくり、荷物を持ったまま写真をとりまくり。落ち着いて、宿は近いのでいったん荷物を置こうじゃないか、と思い直す。もちろん川に出れば写真を撮り、建物があれば写真を撮り、ま、結局到着までずっと写真を撮ってたのだけど。
今回の宿、Cafe1511はヒーレンストリートのババニョニャヘリテージミュージアムの建物の一部を改造して作ったゲストハウス。部屋は4部屋(ツインが3室、シングルが1室)。ツインの2部屋はヒーレンストリートに面している。1階まで吹き抜け(屋根がない)のAirwellを2つ過ぎたところにシャワールーム兼トイレが3つある。Airwellの間には自由に使えるパソコンが2台、DVDと大画面テレビ、書籍棚、コーヒー&紅茶などゆっくり過ごす設備も整っている。部屋は清潔だし、朝食も冷房もついていて気分よく滞在できた。支配人夫妻もよく話をする人で、一人で旅行に来ている私を随分気にかけてくれた。なお彼らの住居はAirwellとシャワールームの隙間。そしてその上に屋根裏部屋のような部屋があるのだが、こちらは従業員(たぶん親族。彼らも良く働くし、すぐに顔を覚えてくれる)と子供の部屋。なお写真は時系列にまとめて掲載。
荷物を降ろし、とりあえず長ズボンを脱いで半ズボンに替えて、出発。
日曜日だけのジョンカーストリートの夜市、そして夕陽を見よう、というのがこの夕方から夜にかけてのプラン。
夕方も5時を回り、少しは涼しくなるのではと期待したがむわむわと暑い。オランダ広場の施設内見学はほとんど時間がないので持ち越しとして、丘をぐるりと回ってセントポール教会まで登ってみようと思う。オランダ人墓地を見、隣の道からファモサへ抜けようと思ったら頑丈なロックがかかって閉鎖。マラッカ王宮博物館に入館しないと通り抜け出来ないことが判明。では、とオランダ人墓地の横の階段を上っていくが、こちらも17時で閉鎖、との由。むむむ、仕方ないので再度オランダ広場に戻りスタダイスの横から王道コースでセントポール教会へ。観光客がたくさんいるなあ、と感心したのだが、やはりそれは日曜日だから。また訪れるのだが、普段はそれほどごみごみした感じはない。
ほとんど廃墟だが、私は割りと好き。壁には数百年前のレリーフなどが立てかけてあり、建物奥には昔ザビエルの遺体が安置されていたのだろう穴があった(フィリピン人らしき団体が熱心に祈り、お金を柵の隙間から落としていたのが印象的)。
夕暮れまでだいぶ時間がありそうなので、丘を降りてファモサの見物。これはかなりの人だかり。通り抜けて、向かい側のショッピングモールへ。地下街になっていて軽く冷房も入っているし、食事どころも服飾店もマッサージショップも、大きなチェーン店から個人商店まで色々。色々見ながら進むとカルフールに到着。アイスクリームを買って、ショッピングモールの上、芝生のグランドを見ながらかじる。いま一つおいしくない。
もうそろそろ夕暮れ、楽しみにしていた「夕陽を見に」再度セントポール教会の丘へ。周りの物売りが色々声をかけてきてうるさい中(中国語で返すと付きまとわれないことが判明)、じっと陽の沈むほうを見る。しかし地平線からかなりの厚さで雲が降りていて、結局夕陽が地平線に沈むシーンは見られず。物売りが後ろからSunset Finish、と叫ぶのを聞いてから、仕方なく丘を降り、オランダ広場を撮影したり、砲台跡を見たり、と名残惜しくうろついて橋に差し掛かったとき。いきなり視界が真っ赤に。
空が真っ赤に染まり、川面に移る赤。初めて見た! (そしてこの日しか見られなかった) 興奮して橋から見つめ、もっと近づきたくて川沿いに少し移動してみたり。とは言え海岸線までは800mほどあるので深追いせず、真っ赤な空を眺めていた。
イヤー、良いもの見た、というわけで今度は物欲の世界、ジョンカーストリートの夜市散策。
まずは腹ごしらえ、Popia(薄餅)MYR2-をオーダー。クレープ風の丸い皮にとにかく色々入れてくるくる巻いてくれる。中身は割りと地味目な感じだけどおいしい。喉が渇いてミカンジュースをオーダーMYR1.2- ただのミカンジュースではなく、話梅(梅を干して甘草などで味付けした黒い物体)を入れてつぶしてある。思いのほかおいしい。端まで行って、戻ってきて、オタオタMYR0.5-もかじってみる。バナナの皮に包まれて炭火焼されたカマボコ的なもの。しょうゆが欲しくなるけど、すごく少ないけど、これまたなかなかおいしい。
夜市はもちろん食べ物ばかりでなく、アクセサリー、インテリアショップ、服飾品などさまざま。折角なので会社の仲間へお土産でピアスを購入。
そんなこんなで2往復ほどうろうろして、充分見回り満足、ホテルに戻って就寝。
あ…この日はビールが飲みたかったなー。でも、コンビニもないし、アルコール飲料は「店飲み」以外売ってなかったんだよね…。