月曜日、とうとう新幹線に乗ることに。
またもや上海南駅へ。
乗り場表示も難しい…どうもオリンピック期間の警備のため、普段と変えてしまったようだ。
漢字の表記しかないけれど、漢字が分からない国の人はどうするんだろう?
手荷物チェックを受けてから待合室へ。
この日も朝食をとっていない。
待合室に何かあるから、ということで早く向かったのだ。
・・・何にもない・・・。
水などを売っているおばちゃんはいたけれど、暖かい食事がしたかったのに。
そんなわけで朱家角で買ってきたお土産、枝豆をぽりぽりかじって空腹を紛らわせる。
出発30分ほど前に乗車開始。切符を通す改札は開きっぱなしなので結局一度も改札を通さずに乗車する。
こんなに社内の写真があるって鉄子みたいでいやだなあ…。
車両内にはトイレはもちろん、給湯器もあり(これは中国では完備必要!!)、シートもふかふかとして清潔。文句なし。
コーヒーやジュース、お菓子の販売も廻ってくるし、終点に近づくとごみの回収も来る。
最高速度170kmほど、快適に1時間45分を…眠って過ごす。
杭州到着。
まずは帰りの切符を買う。18:18発。これで帰りも安心。
うるさい大勢の客引きを振り切って旅遊バス2号に乗る。2駅前が西湖。柳の植樹の中を湖に向かって歩く。
と、茶館が。食事をしていないのでお腹がすいている。まずは一服、とお茶を飲みに。
お茶を頼んで少し出すと食べ放題になる。
ばくばくばくばく…。 お茶はゆっくり飲まないと、とか言いながらしこたまいただく。
重いお尻とお腹を抱えて外へ。暑い。
観光遊覧船に乗って(RMB45-)2つの島へ行く。
乗船したところ。
最初の島に到着。小さな島で、特に見るべきものはない。
虫二、と書いてある石碑がある。
どんな意味かというと…
几をつけて「風月」、風光明媚だとたたえた、とのこと。
わかんないってば。
さて、次の島。
この島は陸地部分が田の形になっている。
そのため橋がやたらに多い。
湖にぽつぽつ浮かぶ石灯篭も、意味があるらしい。
やっぱり暑いので氷を食べる。
完全に観光地なので、古代皇帝の衣装を着て写真を取らないか、とかおおきなオウムを肩に乗せて写真を取らないか、とか(どうして杭州に来てオウムなのか…)
不思議な商売が成り立っている。
普通の観光客は、このよどんだ湖に靴を脱いで浸かったり、グラビア並みのポーズをつけて写真をとったりしている。
この田型の島からの行き先は4つある。
岳飛廟方面に行くことにした。
到着したところにはチャンイーモウ監督、キタロウ音楽、の「印象西湖」ポスターが。
結構おおがかりでいい公演らしい。夜の作品なので見れなかったけれど。
ガクヒ、についても全く知識がない。
モンゴルが攻めてきたときに、お金を払って長いものに巻かれてしまおうとする役人に対抗し、武人として戦おうと提案した人であるらしい。
そのことが役人の癇に障り、部下ともども殺されてしまった。
このガクヒ廟はガクヒと息子のお墓と、その墓前で膝を突いてうなだれる役人4人、がメインになっている。
「唾をかけてはいけません」の表示。 中国人にとって憎しみの象徴らしい。
古墳形式でこんもり山になっているお墓とその前に並んだ石の動物たち。
そのほかは、割と普通の庭園。井戸もまだ水をたたえている。
そろそろそれほど時間がなくなってきた。
杭州といえば龍井、ということで龍井村に出かけてみる。
K7バスに揺られ終点、そこから更に坂道を10分ほど歩いて登ると村。
バス停で声をかけてきたおばあちゃん、龍井(井戸)を見てからうちでお茶を飲みなさい、というのでついていった。
バスどおりから入って50mほど進むとおばあちゃんの家。
お嫁さんが洗濯物を取り込んでいる。
おうちのなかで茶をつくっている。大体3時間ほどかかるのだそうだ。
良いお茶(左)と普通のお茶を入れてくれたが…良いお茶、は軽すぎる気もする。
おばあちゃんの茶畑は、この村よりも更に山を登ったところにあるのだそうだ。
そんなことをしている間にも、時間はなくなる。
同行者、右のお茶が気に入ったらしく1斤買って半分に分けることにした。
なんと、RMB680-!! ま…旅の思い出ってヤツで…。
このあとバスに乗るまで送ってきてくれた親切なおばあちゃん。
でも、今後村に行く人は要注意。
私が思うに、バスに一緒に乗っていたのではなく、バス停で張り込んでいたような気がするんだよね…。
普通の家に見せかけて、実はちゃんとした梱包用の袋も常駐してあったし。
かなり良いお茶をシンセンのお茶問屋で買ってもRMB400/斤-だったし。
手持ちがなくて困っていたら、RMB500-でいいよ、と言ってくれたので買うことに下のだけど、会計のときになったらやっぱりRMB680-、値引きは出来ない、ということになった。
決して押し売りをするような雰囲気ではないのだけど、あとでWebを見ていたら他の人も同じような方法でお茶を買っているらしい。
確かに、おばあちゃんに声かけてもらわなかったら、村でお茶屋さんとして看板出しているのは随分少なかったし(だいたいは麻雀やトランプをして遊んでいるので商売っ気が全くない村なのだ)、よく分からないから買うのはやめよう、ということで何も買わずに帰ってきてしまったのかもしれないけど。
さて、おばあちゃんが停めてくれたY3バスで一度ガクヒ廟に戻り、そこからK7バスに乗り換えて杭州駅を目指す。
バスから見えるのは茶畑。10分少々でK7バスに乗り換え、西湖にそってゆっくり進む。
夕方の渋滞が始まっているらしい。日曜日なのに。
いらいらしつつ、でも夕焼け色の西湖を写真に取ったりしつつ、とにかくバスはのんびり進む。
終点、杭州駅。さすがに焦って走る。
駅は随分遠く出し、発車まで15分切ってるし。
幸いヤマカンで登った階段が大正解。すぐに待合室の場所が分かったので一安心。
もう待合室にはほとんど誰もいない。そのまま新幹線に乗り込んで上海南駅、地下鉄で中山公園駅へ。
目当ては夕食。
本店が日本・銀座にあるという過門香(過、は簡体字ではしんにょうに寸という字になるはずなのだ)。
今回の旅行唯一のおしゃれレスウトランで食事。炒飯は金華ハム、レンコン、蓮の実などいろいろな具が楽しい、あっさりした味。
黒胡麻タンタン麺はしびれる辛さ。ナスのはさみ揚げは予想できる味。
小籠包の代わりの湯包は、食べるところがほとんどなく中身はスープ。ストローで吸うらしい。不思議な食べ物だった。
ビールとジュースをつけてRMB140-弱。
おしゃれで、日本語が少しできる係員がいて、窓の外は夜景で(たいした眺めではないけど)。
1匹ネズミがいて、店員が追い掛け回していたことはナイショ。