プラハで乗ったバス。
一応バスアテンダントがいて、飲み物などは無料で配ってくれるらしい(彼女が案内をしているうちに寝入ってしまったため、ドリンクはもらえず)。
眠ってしばらくした深夜1時ころ、バスは停まる。
パスポートチェック。
といっても乗客は座ったまま、係員が一人一人のパスポートを確認していくだけ。
満席だったので、前のほうから係員が来るのをじっと待つ。
私の番に。パスポートを見て、ぱらぱらめくって、そして…没収。
担当官の手にはすでに数冊のパスポートがある。隣の白人さんも同じく没収。
20分ほどして、後ろにいるマレー系の女の子に呼び出しがかかる。
どうも名前のスペルとバスの乗客名簿が合致しないらしい。
推測するに、原因はバス切符を買う際、口頭で名前を伝え、乗客名簿には音を頼りにスペリングしたものが載っていて、それがまったく違ったということらしい。
幸い疑い(?)はすぐに晴れ、彼女が席に戻ると発車。
え? 私のパスポートは? 隣の白人も戻ってきていないよ。
…と思ったら、アテンダントが配ってくれた。でも他人のパスポート、そんな扱いでので良いのか?
で、なぜ私の分が没収されたか。
それは、どう考えても EU入国スタンプがなかったから だろう。
はんこくださいって言っておけばよかったな。
ともあれ早朝5時10分、バスは到着。
もちろんまだ真っ暗。
とりいそぎ、電車の乗り口UバーンもしくはSバーンの標識を探す。
*—- ベルリンメモ —-*
Uバーン ・・・ 地下鉄(地上を走る部分もある)
Sバーン ・・・ 鉄道(地下を走る部分もある)
市の中心からゾーンわけされていて中心からABCに区分されている。
バスがS/Uバーンをつなぎ、旧「東」にはトラムも健在。
ほとんどどの路線にも自転車を乗せる場所があり、間口が広く、低床。
*———————*
Sバーンの標識を見つけたので、その隣の階段を下りる。そして、登る。
ん?
また下る。登る。
地下鉄なのかと思ったら、駅がない。どこかに通じているわけでもない。
…ほとんど人がいないので誰かにたずねることも出来ない。
仕方ないので寒いし、歩いてみる。
20分ほど歩いて、まったく線路がない。
途方にくれていると、光る標識がある。
近づくと、バス停。路線を見ようと思ったら、バスが来た。
Under den LindenかPozdamer Platsに行く? と聞くと Da! と返事。 どうやらYesらしい。
乗り込むとバスは一直線に走る。Zoo駅前で終点。
え?
運転手さんの顔を見ると(ナイトバスなのに女性の運転手さんだった)、ここから100番に乗り換えればつくわよ! とのこと。
あ、そうなんですね。
もう6時10分前。
Zoo駅のInformationが6時に開くということなので、ここで切符を買うことにする。
Berlin(+Pozdam) Welcome Card
U/Sバーン、トラム、バスが乗り放題。
一応48時間券を購入。
通常の切符は、一度買えば2時間乗り換え自由らしい。
でも毎回買ったり切符を買うのに並んだり、とにかくそういうのがうっとうしい。
割高についたとしても「乗り放題」は魅力。
これを使って、Pozdamer Plazsへ。
乗り換えのFriedrichstr.もどこも大きな駅なので(東京駅の半分くらいのイメージ・・・)目当ての場所に行くのが結構大変。
バックパックも背負っているし。
駅を出たところで、また途方にくれる。
大通りが交わっている。どの道がなんという名前か、それがどちらの方角か、まったく分からない。
掃除をしているおじさんに、地図を見せ、方角を聞く。話せないながらも英語を聞いて、指差すことはしてくれた。親切。
夜が明けてきた。朝焼けなんて久しぶり。
明けきったころ、ホステル到着。荷物を置かせてもらい、出発。
目的地は、ポツダム。あのポツダム宣言のポツダムだけど、歴史に疎い私はとりあえず行ってみよう、位の軽いノリ。
UバーンとSバーンを乗り継いで出かける。
Sバーン、路線図ではまっすぐなのだけど、行き先表示が乗っている間に変わっている様子。2階も電車を降り、また同じホームから乗ってやっと到着(ちなみに帰りはまっすぐ戻れた)。
ポツダム、到着。寒いのでコーヒー購入。
駅前にはバス停。
飲みながら見るが、1路線しかない。パス。
200mほど先の橋の上にトラムが停まっている。とりあえずそちらへ向かう。
適当に乗って、降りる。
横を見ると、同じ形のおうちがずっと並んでいる。
後で調べたらDutch Quarterというそうだ。オランダ人の職人の住居だったそうで、現在は骨董品街になっているとのこと。
そsのてNautenGate。怖い顔がついている。
City hall。
ここで地図を見直すと、この先のHunter’s Gate横に、サンスーシ宮殿(Schloss Sanssoucui)行きのバス停があるらしいので向かうことに。
ちっさいHunter’s Gate
バス停
695番バスに乗って、いざサンスーシへ。
9時50分くらい、到着。人気がない。バスを一緒に降りたのは5人、うち2人は地元の方。
ともあれ、敷地入り口に向かう。でも屋根の工事をしていたり、あまりに人がいなかったりどうもおかしい。
ガイドブックを見る。
がーん。衝撃の事実。
「月曜休館」それも11月以降(オフシーズンなので・・・10月までは無休だった)。
めげずに外側から観光。でも吹きっさらしで結構寒い。
売店には老婦人が一人、中を覗いている。時計を気にしているので聞くと「10時に開店なのよ~」という。
確かに。でも、今日は月曜日だからお休み。
と、ご婦人、うらら~!を皮切りにフランス語でひとしきり何事か早口で言った挙句、でも開店を待つわ、と言う(後2分くらいで10時だった)。
ご婦人を後に隣の風車へ。
用途、不明。壊れているように見えたけど。
The New Chambers。オレンジ色できれい。
落ち葉「どかし」清掃人。
掃除機の様に見える機械を使っているけれどこれが強力送風機。ぬれた落ち葉もどんどんどかす。
オランジェリー。
ここでものんびり修繕中だった。
サンスーシ宮殿の庭園には無料で誰でも入れるのだけど、資料によるとメインストリートだけで2.5kmあるのだそうだ。
ちょっと考えたものの、駅に戻ることにした。
バスは同じ695。逆向きに乗ると、終点がSバーン駅。バスは連結型。こういうのを運転出来る人って、やっぱりすごいと思う。
ところで、ポツダムの駅前には、バス路線が1系統しかない、と行きに思ったのだが、もちろん、違った。
南北に出口があり、私が降りたのが逆側だった、という話。
こちら側に出ていれば、もうちょっと簡単に宮殿にアクセスでき、がっかりしつつも公園内を歩く元気があったかもしれない。
Sバーンと Uバーン。
S7(Sバーン7号線)でポツダムからWannseeでS1に乗り換え、TempellhofでU6に乗り換えKochstr.。
ベルリンで物目的、「壁」がある。まずは壁博物館へ。壁を越えようとした人、越えられなかった人などの展示。
館内は全部4ヶ国語で表示。自国の言葉だけでなく、英語、スペイン語での記載。”伝えたい”博物館側の思いが伝わる。
この博物館の窓からも見える、ここが壁、昔のボーダー。
でもいまやすっかり観光地になってしまって、ちょっと思っていた感じと違う。
周りにはパネル展示も多く出され、そんなものを見ているうちにチェックイン時刻の14時を過ぎた。
バスに乗っていけばホテル近くにいけるようだ。
M29バスで戻る…が、戻りすぎて早朝にたどり着いたZoo駅まで行ってしまった。
せっかくなのでこの周りの観光をしつつ、観光案内所へ行くことにする。
このあたりはお買い物ポイントらしい。
が、私の目に留まったのは、これ。
どう見ても壊れている教会。
カイザー・ヴィルヘルム記念教会。
第二次世界大戦で破壊された教会を修復しないまま資料館にした場所なのだそうだ。
観光案内所にも行ってみたが、無料地図配布などはない(有料のものは5種類ほどあった)。
ま、いいでしょう。
BerlinWelcomeCardの冊子にも幸い後ろに詳細地図が載っていたのだから。
今度こそチェックイン。再度M29バスに乗ってホステルへ。
実は一方通行のため、東行きはホステルの目の前に停まるのだが、西行きは川の向こう側を通るために乗り過ごしてしまったのだ。
ロッカールーム。同じルーム(鍵がかかる)に他の人の分も入っている。・・・鍵の意味がないじゃない・・・。
泊まった部屋。2段ベッドが3つ、まだ誰も来ていない(早すぎるから当たり前?)。入ってすぐのベッド、下段を選択。
各種充電をしたり、シャワーを浴びたり洗濯したり、そんなこんなで少し時間がたってしまう。
しかしこの部屋、日本で言うところの1階なのだけれど結構不便。
フロント階からいったん上がり、コの字型の建物をぐるりと回って階段を下りた突き当たり。
日もほとんどささない感じ…。
というわけで、本来は2泊するつもりだったベルリン、1泊で切り上げることに。
パリのホテル、このときにはまだ決まっていないけど。
さて、すっきりして出かける。
気に入ったM29(なんと言っての目の前から出るバスっていい)、近くのSバーンAnhalter駅へ。
赤いレンガの建物、実は「壁」を作るときに建物を壊されてしまった残骸(今も記念に残している)。
昔の駅舎は構内にタイル張りされていた。これを見ると本当に大きな駅だったことが分かる。
では観光らしい観光へ。
Sバーン、2つ乗ってUnder den Linden。
地上へ出ると、ブランデンブルグ門。
ブランデンブルグ門をくぐると
停まっているバスの手前、アスファルトを直角に曲がる石のライン、これが「壁」の場所。
少し北上し、連邦議会議事堂、首相府、世界文化館などを遠目に見る。
100番バスでジーゲスゾイレ(戦勝記念塔)。実はこの周り結果的に一周してしまった。歩き出したらほぼ一周するまでバス停がなかったので…。
100番バス反対向きに乗って終点Alexanderplatzへ。
もう真っ暗。
駅の中を見たり、周りを歩いたり。
テレビ塔と駅、マリエン教会の前を通って、遠目に赤の市庁舎(「東」のもの)。
適当なところからTXL(空港行きバス。普通の価格で乗れる)でUnder den Linden、そしてSバーンでPozdamer Plazsで夕食。
Pozdamer Platzのソニーセンター、DBビル、そして移動遊園地!?
AnhalterまでSバーン、その後M29バスでホステルへ。
ロビーにあるコイン式のインターネットを接続、パリのホテルを予約。
同室の人はいったん入ってきたようだけど姿はない。
私は先に就寝。
あとで帰ってきたけど、お休み、だけ言って再度就寝。